2019 Fiscal Year Annual Research Report
The efficacy of individual daily life guidance based on Energy conservation and activity management (ECAM) for cancer outpatients with cancer rerated fatigue.
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17K09300
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
三木 恵美 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (40610788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 健 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (50263702) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | がん関連倦怠感 / エネルギー温存療法 / 身体活動量 / 日常生活活動 / 在宅がん患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、がん関連倦怠感(CRF)を自覚しているがん患者に対し、エネルギー温存療法(ECAM)に基づいた個別的な日常生活指導を実施し、その効果を検証することである。 2017年度はECAMに基づいた個別的日常生活指導のためのリハビリテーション・プログラムを開発するためには、在宅がん患者のCRFと日常生活状況、身体活動量について基礎的情報が必要であり、無作為化比較試験を計画する以前に横断的調査を行う必要があると考えた。個別的日常生活評価および指導を実施する上で必要となる基礎的情報を収集するため、 在宅がん患者を対象とした横断的調査の計画立案ならびに倫理審査申請を進めた。 2018年度からは横断的調査を実施した。2019度は無作為化比較試験を計画・実施する予定であったが、当初研究計画に組み入れていなかった横断調査を実施したことにより計画に遅れが生じ、補助事業期間内では無作為化比較試験実施に至らなかった。なお、横断調査では54名の対象者から、CRF・身体活動量・日常生活活動実施状況・健康関連QOLに関するデータを収集することができた。身体的CRFは浮腫・不安・手足のしびれと、精神的CRFは睡眠障害と、総合的CRFは不安・睡眠障害との関連が認められ、健康関連QOLとの関連も認められた。一方、身体活動量とCRFとの間には明らかな関連が認められず、さらに日常生活活動において実施される活動の活動強度とCRFの出現にも関連が認められなかった。対象者からは身体的活動量を継続的に計測し活動日記を記載したことで自身の生活を見直し改善する契機となったと好意的な感想が多く聞かれた。今後は横断調査により得られた資料を基に「ECAMに基づいた個別的日常生活指導のためのリハビリテーション・プログラム」を開発しその有効性を検証することが必要だと考えた。
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