2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of cognitive behavior therapy versus mindfulness-based intervention on preventing weight gain in obesity: a randomized controlled trial
Project/Area Number |
17K09306
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
野崎 剛弘 九州大学, 大学病院, 特別教員 (60301339)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | マインドフルネス / マインドフル・イーティング / 認知行動療法 / リバウンド / RCT / むちゃ食い / 情動的摂食 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30-31年度は、本臨床試験に参加を希望し、適格基準を満たした43名(MF群20名、CBT群23名)が治療を開始した。40名(MF群18名、CBT群22名)が8か月間の治療(毎週計34セッション)を完遂した。 平均減量(平均減量率)は、MF群で11.9±4.2kg(13.9±4.8%)、CBT群で14.4±6.9kg (16.5±6.1%)であり、両群間に有意な差はなかった。治療による食行動の変化では、Dutch Eating Behavior Questionnaire(DEBQ)による評価で、両群とも下位尺度である抑制的摂食は有意に増加し、情動的摂食と外発的摂食はいずれも有意に低下した。マインドフルネス特性の変化は、Five Facet Mindfulness Questionnaire (FFMQ)およびMAAS(Mindful Attention Awareness Scale)を用いて評価した。FFMQでは、両群共総スコアと観察力が有意に高まった。MAASで現在の体験への注意・気づきを評価したが、両群とも有意な変化はみられなかった。甘味に対する態度は、メリット感、デメリット感、接近動因、回避動因の4つ下位尺度から成る質問紙で評価した。メリット感は治療後に両群とも有意でなかったが低下した(効果量は中)。デメリット感、接近、回避は両群とも有意な変化がみられ、効果量も大であった。MFとCBTは、両者とも甘味品に対して、価値観の変化と共に一定の距離感を取るような対処を促す効果がみられた。 現段階では減量効果は、MFとCBTでは差が見られなかったが、今後症例を増やし、治療終了2年後までフォローアップしてリバウンド防止効果を検証する。マインドフル特性については両群とも同程度の改善であり、MFによる有意性は見られなかったが、これもさらに症例を増やして検討する。
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Research Products
(20 results)