2023 Fiscal Year Research-status Report
The development of the new safety driving support system for senior citizen with mild cognitive impairment using dynamic and static brain imaging and heart rate variability.
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17K09322
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
長谷川 浩 杏林大学, 医学部, 教授 (00237984)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者 / 認知症 / 運転能力評価 / 運転支援方法の評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
自動車の安全運転支援システム(自動ブレーキ、車間距離維持装置、車線逸脱防止装置など)の開発が進んでいる。これらの技術は、運転が難しくなった高齢者や軽度の認知症患者において事故の予防やモビリティ確保の観点から特に有効であると考えられる。一方で、運転支援技術を利用するドライバの行動についてはまだ十分に解明されておらず、これらは国際的にも関心が高い現在進行中の議論である。本研究では、高齢ドライバ、特に軽度認知症ドライバにおける運転支援方法のあり方について解明することを目的とする。 杏林大学もの忘れセンターを受診し、正常から軽度認知機能低下と診断された患者さんの中で、本人の希望があり協力の得られた方につき、三鷹市内の交通安全環境研究所に行っていただく。ここで定置ドライビングシュミレータ用い高齢者や軽度認知症の患者が苦手とする運転場面を再現し、運転の様子を定性的、定量的に解析する。例えば、見通しが悪い交差点における飛び出してくる車両へのブレーキ操作や信号や歩行者など、複数の対象に対して適切に注意を向けなければならない場面などにおける運転行動を観察する。さらに、運転支援システムが導入された場合の運転の様子や支援システムが急に効かなくなった場合の対処方法などを観察する予定であったが、昨年度もまだ新型コロナ感染症の影響が残っており、協力者を募ることができなかった。 次年度は、遠隔システムなどの導入も検討し、自宅からでも参加できる簡便な運転行動評価法の開発や、研究参加者が実際に自家用車を運転した内容を記録したドライブレコーダーのデータなどのコピーを送っていただき、その運転内容を分析・解析する等新型コロナ感染症流行期でも可能な研究手法を見出す予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症流行の影響が残っており、ドライビングシュミレータに乗っていただく協力者の確保が難しいため
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染流行の推移をみつつ、ドライビングシュミレータを用いた実験症例数の確保に努めると同時に、新型コロナ感染症流行期でも可能な研究手法についても検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症流行の影響が残っており、当初計画した検証が出来なかったため
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