2018 Fiscal Year Research-status Report
Regulatory effects of IL-6 by Kampo preparation for cancer chemotherapy and cachexia
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17K09334
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
静 貴生 大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (40795267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 和秀 大阪医科大学, 医学部, 教授 (20218697)
富永 和作 大阪医科大学, 医学部, 特別任命教員教授 (80336768) [Withdrawn]
後藤 昌弘 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (80351419)
紀 貴之 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80465608)
山口 敏史 大阪医科大学, 医学部, 助教 (50806841)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 漢方薬・悪液質 |
Outline of Annual Research Achievements |
炎症性サイトカインであるinterleukin-6(IL-6)は、がん細胞の増殖・浸潤・転移に関わり、また抗がん剤による殺細胞効果に対し抵抗性を示すことが知られている1)。一方、臨床上問題となるがん悪液質も、がん組織から産生されるIL-6により惹起されることから、腫瘍-宿主の相互作用においてIL-6が中心的役割を担っていることが理解される。IL-6調節作用を有する漢方薬(補中益気湯)は、病状改善の候補薬として十分に期待される。本研究では、がん患者に対する漢方薬併用と、腫瘍増殖抑制の付加的作用、化学療法継続期間の延長、悪液質の抑制など、治療からQOLの側面に到るまでを、IL-6の血中動態とともに評価し、漢方薬の有用性を解き明かしエビデンス構築する。本研究はがん患者に対する漢方薬併用による、腫瘍増殖抑制の付加的作用、化学療法継続期間の延長、悪液質の抑制などをIL-6の血中動態とともに評価し、漢方薬の有用性を解き明かしエビデンス構築することを目的とする。膵癌、大腸癌患者を対象に漢方薬投与群と非投与群へランダムに分け、使用薬剤: [(補中益気湯7.5g分3+牛車腎気丸7.5g分3)+桂枝茯苓丸2.5g分1就寝前]を登録日より上記用法にて一次化学療法終了まで連日投与を行う。治療開始直前、治療開始2週間後、1カ月後、3カ月後、6カ月後、12カ月後の合計6回の採血検査を行いIL-6の測定を行う。本年度は研究計画書の作成及び、院内倫理審査通過、臨床試験のUMINへの登録を行った。また、試験にて行うIL-6測定については、SRL社と契約を行い試験開始時よりIL-6測定が可能となるよう準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度は症例集積すべく、外来にて対象患者へリクルートを行った。2018年5名の参加希望があり本試験へ登録した。症例集積すべくさらに今後もリクルートを行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
対象患者の適応を確認し、症例の取りこぼしが無いように努め、症例集積を継続する。
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Causes of Carryover |
理由:本研究は症例登録に準じてIL-6測定に伴う費用が発生するため、本研究へのリクルートが少ない場合は次年度使用額が発生する。 使用計画:症例登録へのリクルートを行い、積極的に本研究への参加登録を行う。
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