2022 Fiscal Year Annual Research Report
Regulatory effects of IL-6 by Kampo preparation for cancer chemotherapy and cachexia
Project/Area Number |
17K09334
|
Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
静 貴生 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤医師 (40795267)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 和秀 大阪医科薬科大学, 医学部, 名誉教授 (20218697)
富永 和作 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別任命教員教授 (80336768) [Withdrawn]
後藤 昌弘 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(教授) (80351419)
紀 貴之 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (80465608) [Withdrawn]
山口 敏史 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (50806841)
宮本 敬大 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (20817572) [Withdrawn]
島本 福太郎 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (70879444) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 漢方薬・悪液質 |
Outline of Annual Research Achievements |
炎症性サイトカインであるinterleukin-6(IL-6)は、がん細胞の増殖・浸潤・転移に関わり、また抗がん剤による殺細胞効果に対して抵抗性を示すことが知ら れている。一方で臨床上問題となる悪液質も、がん組織から産生されるIL-6により惹起されることから、腫瘍-宿主の相互作用におけるIL-6が中心的役割をに なっていることが理解される。IL-6調整作用を有する漢方薬(補中益気湯)は、病状改善の候補薬として十分に期待される。本研究では、がん患者に対する漢方 薬併用と、腫瘍増殖抑制の付加的効果、化学療法継続期間の延長、悪液質の抑制など、治療からQOLの側面に到るまでを、IL-6の血中動態と共に評価し、漢方薬 の有効性を解き明かしエビデンスを構築する。膵癌および大腸癌を対象に漢方投与群と非投与群へランダムに分け、使用薬剤:[(補中益気湯7.5g分3+牛車腎気 丸7.5g分3)+桂枝茯苓丸7.5g分3]を登録日より上記用法にて一次化学療法終了まで連日投与を行う。治療開始前、治療開始2週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月 後、12ヶ月後の合計6回採血を行いIL-6の測定を行う。本年度は研究経過に基づき、対象患者へのリクルートを行った。さらに現段階での検査項目のやリクルート状況の確認などを実施した。
|