2018 Fiscal Year Research-status Report
がん患者の難治性神経障害性疼痛へのエビデンスに基づく標準的薬物療法の開発
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17K09336
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
松岡 弘道 近畿大学, 医学部附属病院, 准教授 (20425078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 哲 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60372372)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 神経障害性疼痛 / デュロキセチン / プレガバリン / 国際多施設共同二重盲検比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
「ガバペンチン誘導体の不応例・不耐例に対する無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験」(セカンドライン試験)の症例集積を2017年11月に終え、データ固定、データ解析を行った後、研究チームメンバーが、2018年6月の米国臨床腫瘍学会(ASCO)および日本緩和医療学会学術大会(最優秀演題賞を受賞した)で発表した。また内容を論文化し、国際誌へ投稿中である。 前年度から行っていた「A Phase III, international, multi-centre, double-blind, dose increment, parallel-arm, randomised controlled trial of duloxetine versus pregabalin over 14 days for opioid unresponsive cancer-related neuropathic pain」(ファーストライン試験;日豪国際共同試験)のプロトコールコンセプト作成中に追加研究を行う必要があることが判明したため、日本緩和医療学会の協力を得て、調査研究を行い(2019年4-5月施行)、2019年1月に国際誌に掲載された。 プロトコールコンセプトを決定後(2018年8月)、プロトコール作成を行った。プロトコールの内容は全豪州に告知すべく、11月に豪州臨床腫瘍学会、2019年3月10th Palliative Care Clinical Studies Collaborative (PaCCSC)年次集会で発表を行い、オーストラリア内の各施設代表者との討論を行い、プロトコール案を確定させた。 プロトコールは、日豪共同プロトコール(英語とその和訳例)とし、2019年3月に認定倫理委員会に提出し、現在審査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
セカンドラインの試験は当初予定より早く終了したが、ファーストライン試験のためのプロトコール作成前に追加研究を行う必要があったため、追加研究の施行とその内容の論文化に約半年を要した。また豪州の倫理委員会および認定倫理委員会など複数の委員会を通過するのに時間を要すことが予想されるため、今後は当初予定よりやや時間を必要とする可能性が高い。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度内に、①セカンドライン試験の結果を主要国際誌への掲載、②ファーストライン試験のプロトコール内容の倫理委員会の通過、③症例集積の開始を日豪で行うこと、④プロトコールの内容を論文化し、然るべき国際誌への掲載、の4点を目指す。
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Causes of Carryover |
(理由) 国際学会への参加発表の旅費が別経費から使用されたことにより、人件費、謝金、旅費、その他項目を中心に支出が抑えられているため。 (使用計画) 次年度に主要国際学会への演題登録を行い、既に発表が内定しているため、1年遅らせて使用予定である。
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Research Products
(9 results)