2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel strategies for the chemoresistant pancreatic tumors using the patient-derived library
Project/Area Number |
17K09454
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高原 楠昊 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10750622)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立石 敬介 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20396948)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 膵癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに標準治療に抵抗性となった膵癌に対する腹腔内化学療法や新規化学療法regimen の開発に携わるとともに、遺伝子多型SNPや腫瘍マーカーを用いた治療効果予測の有用性を報告してきた。本研究では患者腫瘍からのヒト膵癌異種移植腫瘍(patient-derived tumor xenograft; PDX)ライブラリーと3次元培養法(Patient-derived organoid; PDO)を用いることで実臨床における膵癌細胞の薬剤感受性についてのin vitro 研究や大規模なスクリーニングが可能となった。そこで、本研究では膵癌PDO を用いて抗癌剤への感受性を評価し、治療抵抗性症PDOを用いて、化学療法への耐性を改善する低分子化合物の探索とその機序の解明を試みた。とくに研究者らはエピゲノム化合物を用いたスクリーニングを行い、膵癌PDXの増殖を抑制する化合物を見出して、BET阻害薬については報告したが、さらに別のエピゲノム化合物についても膵癌PDX、PDOの生存・増殖を抑制する候補を見出した。その候補薬物についての標的遺伝子を明らかにし作用機序を解明するとともに、遺伝子改変動物を用いた効果のバリデーションを行っている。標的遺伝子を欠損した遺伝子改変マウスにおいて、KRAS遺伝子変異によって誘導される膵癌および前癌病変の進行を抑制しえたとの知見を得ていることから、膵癌の進展にとって重要な役割を有する分子である可能性が裏打ちされた。よってヒト膵癌細胞とマウスでの分子機序における相違点の有無についても解析を行い、新たな膵癌増殖抑制効果を持つエピゲノム分子としての意義を確立する。
|
Research Products
(5 results)
-
-
[Journal Article] The impact of age and comorbidity in advanced or recurrent biliary tract cancer receiving palliative chemotherapy.2020
Author(s)
Takahara N, Nakai Y, Saito K, Sasaki T, Suzuki Y, Inokuma A, Oyama H, Kanai S, Suzuki T, Sato T, Hakuta R, Ishigaki K, Saito T, Hamada T, Mizuno S, Kogure H, Tada M, Isayama H, Koike K.
-
Journal Title
J Gastroenterol Hepatol.
Volume: 10
Pages: 15066
DOI
Peer Reviewed
-
-
-