2018 Fiscal Year Research-status Report
establishment of novel imaging using LCTF for gastrointestinal cancer
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17K09475
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
磯本 一 鳥取大学, 医学部, 教授 (90322304)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 光線力学診断 / LCTF / アミノレブリン酸 / 消化器がん細胞株 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトの消化器がん細胞株16種類、ラット胃がん細胞株、ラット胃由来正常細胞株を用いてin vitro PDDを実施した。In vitro PDDは、1mM 5-ALA処理4時間後に各培養細胞を遠心にてペレット化し、LCTF顕微鏡で紫外光を照射し、蛍光強度を経時的に測定することで実施した。その結果、630nmと670nmに付近にピークのある分光スペクトルデータが得られ、かつ630nm付近の螢光強度の減衰に比べると670nm付近の螢光強度の減衰は緩やかであるデータも得られた。この結果より、630nm付近と670nm付近の螢光を同時に測定することで感度を高められ、さらに多少のフォトブリーチングが起こっても検出できる可能性がある。ただし臨床検体においては腫瘍組織周辺の繊維芽細胞などが多く含むコラーゲンが670nm付近に自家螢光を持つことも報告されているため、コラーゲンの自家蛍光をカットするような工夫が必要であると思われる。そのためには今回用いた紫外光だけではなく、緑色光による励起できるシステムの開発が有用であると考えられる。また、ラット正常細胞でも同様の分光スペクトルデータが得られた。このラット正常細胞における螢光はラット胃がん細胞に比べると弱い螢光強度であったが、この違いが細胞の性質によるものか、あるいは単純に細胞数に影響を受けるものかについては更なる検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
660nm付近で得られる螢光が何によるもの解明していない。 また、5-ALAの取り込み量と細胞数の関係を明らかにできていない。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞数によって5-ALAの取り込みに影響があるかを確認する。 緑色光による励起システムの開発は今後の課題である。
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