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2018 Fiscal Year Research-status Report

抗線維化薬による食道狭窄の予防

Research Project

Project/Area Number 17K09480
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

永見 康明  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (70464633)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords食道狭窄 / ESD / 食道癌 / ピルフェニドン / 抗線維化薬
Outline of Annual Research Achievements

SPFの家畜ブタ(LWD種)、雌性、35-40 kg(3-4か月齢)を胸部食道に5cm長、全周性の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行する。
Pirfenidoneは非常に苦みの強い薬であり、自己による内服は不可能である。そこで、苦みを隠すため非常に甘味の強いゼリー内にPirfenidone錠を粉砕し混ぜる工夫をすることで自己による内服が可能となった。
予備実験として、2頭にPirfenidone800㎎/日入りゼリーを朝夕2回に分け内服させた。RT-PCR、ELIZA用に食道の正常粘膜より生検鉗子で4検体の組織を採取した。次に全周性のESDを施行した。第8日目に、同様に創部の口側から4検体の組織を採取した。第15日目にも同様に創部の口側から4検体の組織を採取後に、安楽死させ、食道を採取し狭窄率を算出した。この際に既報とのマクロ所見の比較で効果が不十分と考え、Pirfenidone1200㎎/日を朝夕2回で投与する方針とした。
続いて、4頭にPirfenidone1200 mg/日入りゼリーを内服させ、コントロール群とした2頭にPirfenidoneを含まないゼリーのみを同量摂取させ、同様の手順で施行した。
結果、主要評価項目である実測での狭窄率は61.1% (コントロール群: n = 2) 、 58.1%(Pirfenidone1200 mg/日群: n = 4)で若干狭窄率は低下したが有意差は認めなかった。、現在RT-PCR法によりTGFβ1、TNFα、IL1β、IL6、IL13、CTGF、EGF、VEGF、Fibronectin1、αSMA、Collagen1のmRNA定量を施行し、結果を解析中である。さらに組織検体をαSMA・Vimentin蛋白の蛍光二重免疫染色を行うことによりMyofibroblast細胞を同定し、瘢痕内の線維化の評価を組織学的に行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

現在、2019年2月に発生した本邦における豚コレラの流行拡大に伴い、当大学への家畜ブタの搬入が一切禁止となっており、実験の進行停止を余儀なくされている

Strategy for Future Research Activity

ブタ搬入が可能となり次第、投与方法の変更による実験を開始する。
RT-PCR法によりmRNA定量を施行し、結果を解析中である。さらに組織検体を蛍光二重免疫染色を行うことによりMyofibroblast細胞を同定し、瘢痕内の線維化の評価を組織学的に行う予定である。

Causes of Carryover

前年度の実験の遅れならびに、ブタコレラに伴う搬入困難な状況から実験が遅れているため。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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