2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new treatment method for prevention of gastrointestinal perforation and closure of perforation with bioabsorbable material
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17K09481
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
宮澤 光男 帝京大学, 医学部, 教授 (20200165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
合川 公康 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20438823)
平能 康充 帝京大学, 医学部, 講師 (50422647) [Withdrawn]
大西 俊介 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (10443475)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 再生医療 / 内視鏡的粘膜下層剥離術 / 生体吸収性材料 / 消化管絆創膏 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、早期の食道癌、胃癌、大腸癌においては、ESDにより治癒可能であることが示され、その低侵襲性から施行症例数は非常な勢いで増加している。しかし、これらの手技は難易度が高く、合併症も高率(出血0-10%、穿孔0-5%)であり、開腹移行例や死亡例も報告されている(2)。現在、ESDによって穿孔した場合、あるいは穿孔の可能性がある場合には、保存的治療が第一選択で、ESD後禁食、抗生物質投与が行われているが、軽快せず腹膜炎、胸膜炎を併発する症例も存在する。ESD後にこのような合併症が生じた場合の理想的治療法は、内視鏡的に消化管内から消化管壁の穿孔部を積極的に閉鎖する治療法であるが、穿孔部を狭窄させずに閉鎖する材料が無く、さらにその手技が開発されていないのが現状である。本研究においては、この生体吸収性材料および内視鏡的な穿孔部閉鎖の手技開発を行った。さらに、穿孔部の再生に関し、創傷治癒の研究を併行して行った。 (1)穿孔部を閉鎖する材料として、生体吸収性ポリマーシート(乳酸:カプロラクトン(50:50)のポリマーをポリグリコール酸の繊維で補強したシート)を使用した。図1に示したと同様に、このシートを使用して、広範囲の消化管穿孔部を狭窄なく再生させることが可能であることがわかった。 (2)穿孔部を内視鏡的に生体吸収性ポリマーシートで閉鎖する手技として、図2のような手技を検討した。生体吸収性ステントは、radial forceが弱く、シートの穿孔部への固定が弱く、遊走することが結果として確かめられ、現在、固定法に関し検討中である。(3)消化管の穿孔部閉鎖を、図3の手技を発展させるように検討した。穿孔部にカバードステントを固定することが十分ではなく、現在、固定法を検討中である。
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Research Products
(6 results)