2018 Fiscal Year Research-status Report
膠原病における潜在性肺高血圧症に対する早期治療介入の有用性
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17K09506
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
楠瀬 賢也 徳島大学, 病院, 助教 (70507649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 博胤 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (40380084)
西尾 進 徳島大学, 病院, 臨床検査技師 (90747841)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 肺高血圧症 / 膠原病 |
Outline of Annual Research Achievements |
内容:膠原病(全身性強皮症,混合性結合組織病,全身性エリテマトーデス,皮膚筋炎及び多発性筋炎を含む肺高血圧症発症の高リスク群)における,6分間歩行負荷心エコー図検査により評価された運動誘発性肺高血圧症の頻度および臨床的背景を収集中である. 4月18日現在,目標症例すべてのデータの収集が終了.治療介入群のフォローも調査を実施した.また,より正確な運動負荷心エコー図検査を実施するために,運動負荷エコーエルゴメーター心エコー図検査を,同意が得られた症例に対して実施している. 意義:膠原病患者における潜在性肺高血圧症検出に,6分間歩行負荷を用いた報告は我々の施設が2015年に世界初で行った.6分間歩行負荷心エコー図検査により平均肺動脈圧と心拍出量の変化の比が算出可能であるが,これを指標にした治療介入の臨症上の効果が証明されれば,心エコー図指標によるリスク層別化が治療介入に役立つことが証明できる. 重要性:臨床的な重要性として,患者の治療戦略の決定に重要な情報を提供するだけでなく,治療効果の判定,患者予後の改善にもつながることが予想される.また,運動負荷エコーエルゴメーターのデータと,6分間歩行負荷のデータを比較することで,実臨床におけるエコーを行い早期の肺高血圧症を検出するための負荷方法の選択について,情報を提供できると考える. 今後,治療介入により予後の改善を示すことができれば,多施設共同研究について検討したい.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度中の症例登録は完了した. 現在,データのトリートメントおよび不足データの追加収集中. 全体で200例を超える予定. イベント調査も順調に行っている. 特に予期していない問題も発生していない.
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Strategy for Future Research Activity |
不足データの収集を積極的に行う. データ収集完了後,結果をまとめ学会発表,論文作成に移行する. 本年度中(2020年3月まで)の完成を目指す. 研究計画の変更はなく,遂行する上での課題もない.
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Causes of Carryover |
3月の納品および学会出張(3月28日~31日)に関わる費用について,徳島大学の会計規則に基づいて4月に会計処理を行うため,次年度使用額として85,588円が記載されている.4月の会計時に85,588円はすべて使用済となった.
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