2017 Fiscal Year Research-status Report
バイオマーカーと形態診断モダリティーによる肺高血圧症の診断と治療効果判定法の確立
Project/Area Number |
17K09516
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
中里 和彦 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (90363762)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (30404867)
小林 淳 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20448640)
鈴木 聡 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60536944)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 肺高血圧症 / 右心機能評価 / バイオマーカー / 心臓超音波検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
肺高血圧症患者の採血検体から目的のバイオマーカー[可溶性RAGE (receptor for advanced glycation endproducts)やHMGB1(High mobility group box protein 1/RAGEのリガンド)など]を測定し、対照としての非肺高血圧症患者のデータと比較することによって肺高血圧症におけるこれらバイオマーカーの役割を検討している。また、同時に生理学的血行動態データを心臓超音波検査[Right ventricular index of myocardial performance (RIMP)、三尖弁輪移動距離(Tricuspid annular plane systolic excursion: TAPSE)、右室面積変化率(Two-dimensional fractional area change of right ventricle: RVFAC)、三尖弁輪組織ドップラー(S' of the tricuspid annulus)など]および心臓カテーテル検査[肺動脈圧(pulmonary artery pressure)、肺動脈楔入圧(pulmonary artery wedge pressure)、心拍出量(cardiac output)、肺血管抵抗(pulmonary vessel resistance)など]から収集し、病状や上記バイオマーカーとの関連性について検討している。肺高血圧症の診断に関してはWHO(2013年ニース会議)の診断基準に準拠して正確な診断を行い、本研究では主にI群とⅣ群の肺高血圧症患者を対象とすることによって、雑多なバイアスを避ける努力をしている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ただし、肺高血圧症自体が希少疾患であるため、症例数の確保に苦労しているが、他施設からの紹介増加を促している。
|
Strategy for Future Research Activity |
血中バイオマーカーについては、当初から計画していた可溶性RAGE (receptor for advanced glycation endproducts)やHMGB1(High mobility group box protein 1)のみではなく、肝臓線維化のマーカーとして知られる serum 7S domain of collagen type Ⅳ(P4NP7S)についても検討を広げる。
|
Causes of Carryover |
差額は8767円であり、区切りよく0円にならなかった。次年度の使用で調整予定。
|