2018 Fiscal Year Research-status Report
重症大動脈弁狭窄症に合併する消化管出血のフォンビレブランド因子による病態解析
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17K09518
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
早川 正樹 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30516729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 雅則 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60316081)
酒井 和哉 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60790384)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 大動脈弁狭窄症 / フォンビレブランド因子 / ADAMTS13 / 血液型 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度成果 Blood group antigen A on von Willebrand factor is more protective against ADAMTS13 cleavage than antigens B and H M.Hayakawa et al. J Thromb Haemost.(in press) 2019.https://doi.org/10.1111/jth.14444 にて研究結果を発表した。この研究は大動脈弁狭窄症(AS)症例のフォンビレブランド因子(VWF)のマルチマー解析、患者お連結可能匿名臨床データを解析している。しかしAS重症度以外に高分子マルチマー欠損に影響を与える因子が存在するとアSとの関連性を明らかにすることができない。我々は健常人のVWF切断について解析する過程で血液型によってVWFの切断には違いがあることが示唆された。よってまずその違いを明らかにすることによって、大動脈弁狭窄症に伴う高分子VWFの欠損解析の交絡因子を明らかにする必要であった。今回の結果を利用してAS症例の解析では血液型を考慮した解析が必要であることが明らかになった。
また、血液型のVWF切断実験において人工的にずり応力を変化させてVWFを切断する方法を開発し特許出願を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大動脈弁狭窄症症例のマルチマー解析は続行しているが、その結果の解析方法の検討において、当初予期していなかった血液型によって交絡する可能性が示唆されたため、この血液型の解析に時間がかかった。しかし、論文化することによって、今後の解析にの障壁となる可能性を少なくすることができた。よって、本来のAS症例のマルチマー解析を早急に再開することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
AS症例の登録はおおむね終わっているため、そのサンプルのマルチマー解析や患者の血液型、AS重症度との比較解析を今後行う。
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Research Products
(2 results)