2019 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical analysis in pathogensisis of gastrointestinal bleeding with severe aortic stenosis according to von willebrand facor
Project/Area Number |
17K09518
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
早川 正樹 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30516729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 雅則 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60316081)
酒井 和哉 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60790384)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 後天性フォンヴィレブランド症候群 / von willebrand factor / ADAMTS13 / 血液型 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化社会に伴い大動脈弁狭窄症(AS)などの循環器疾患は重要な社会的課題であることは周知の事実である。しかしASなどの弁膜症の多くで後天性フォンヴィレブランド症候群(AVWS)を合併することは医療者には周知されておらず、AS患者の70%でAVWSを合併し出血のリスクがあるとの報告もある。よって我々は実臨床で利用されるASによるAVWSを再現し証明し、その病態を解析するために、in-vitroで解析するために試作機を作成し、特許出願を行った(特願2018-192927)。この試作機によって、自由自在にASの大動脈弁にかかる剪断応力を再現することができ、患者血漿を使用して切断の証明実験を行った。 その際、大動脈弁の弁口面積以外にVWFの切断に関与する因子として、「血液型」が関与することが示された。O型ではA,ABに比して切断されやすい可能性が示唆され、この試作機でもその結果を追試することができた。 以上よりASに伴うVWFの切断は、剪断応力に比例して切断されることより、その弁口面積に左右されることが示唆された。また、弁口面積以外にファクターとして血液型が関与する可能性が示唆された。同じ弁口面積であっても、O型ではA,AB型に比べて切断されやすい可能性が示された。
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Research Products
(6 results)