2020 Fiscal Year Research-status Report
ブルガダ症候群の不整脈発生の概日リズムに関する分子生物学的検討
Project/Area Number |
17K09524
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
相澤 義泰 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (20528145)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ブルガダ症候群 / 突然死 / 遺伝子解析 / 日内変動 / 臨床心臓学 |
Outline of Annual Research Achievements |
心臓突然死を来す循環器疾患のうち、器質的には異常を認めないが致死的不整脈を来す疾患群が存在する。代表的なブルガダ症候群は若年性突然死の原因とな り、特に働き盛りの男性に発症する。約20%にイオンチャネル蛋白の責任遺伝子異常を認めるが未解明な点も多い。申請者はブルガダ症候群で発生する電気的ス トームは日内・週内・季節変動することを初めて一連の患者で報告した。ブルガダ症候群の不整脈は夜間睡眠中に起きることが知られているが、不整脈の概日リ ズムのメカニズムの詳細は未解明である。ブルガダ症候群患者のゲノムを次世代シークエンサーで網羅的に解析し、ひいては概日リズムの分子生物学的背景を解 明することを目的として研究を行っている。 これまでにブルガダ症候群患者の遺伝子サンプルは145例集積された。パネルまたはエクソーム解析を行い、SCN5A 12例、SCN3B 2例、SCN10A 1例、GPD1L 1 例、デスモゾーム関連遺伝子 6例にrare variantを認めた。変異同定率は15%であった。このうち過去に不整脈発作がみられた症例については発症時間を夜間早朝および日中に分類して、変異同定率を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
症例集積も累計94例と順調であり、遺伝子解析も予定通り施行出来ているが、機能的解析が未施行である。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒトの概日リズムは視交叉上核が時計中枢となり、時計遺伝子(CLOCK, BMAL1, Per, Cry)が調節に関わっているために、心室細動を心筋のチャネル病として捉えるだけでなく、概日リズムの分子生物学的機序と併せて病態を明らかにしていく。不整脈発作の発症時間の違いによる遺伝子変異の差異を明らかにしたうえで、変異チャネルの機能解析を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ渦で研究の進展が遅れたため次年度使用額が生じた。 1年間の延長により研究を継続する。
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Research Products
(7 results)