2017 Fiscal Year Research-status Report
末梢血エクソソームRNA解析による閉塞性肺疾患の類似性・相違点・合併病態の解明
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17K09600
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 雅 北海道大学, 大学病院, 助教 (10374290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今野 哲 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20399835)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 気管支喘息 / 慢性閉塞性肺疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、動物実験および観察コホート研究で得られた臨床サンプルの末梢血エクソソームRNAの網羅的解析により、気管支喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)の類似性、相違点および合併病態の解明ならびに臨床的に意義のあるバイオマーカーを確立することを目的とした。まず動物実験では、本年度は主に喘息モデルマウスの確立に時間を費やした。OVA吸入による急性アレルギー性気道炎症モデルマウスの他に、ダニ抗原投与によるアレルギー性気道炎症モデルマウス、さらにIL-33経鼻投与により自然免疫系(ILC2)を直接活性化することが予測されるアレルギー性気道炎症モデルマウスを確立した。今後は喫煙曝露の影響を探索し、末梢血エクソソームRNAの解析に進む予定である。 また、動物実験で得られる成果を臨床サンプルで検証する目的として、喘息とCOPD患者の前向き観察コホート研究であるPIRICA studyを計画し、北海道大学病院での倫理審査にて試験の実施が承認され、2018年4月より患者エントリーを開始した。このPIRICA studyは北海道大学病院及び関連施設にて気管支喘息、COPD、肺気腫、慢性気管支炎のいずれかと医師により診断された55歳以上の患者を対象に広く登録する(目標1,125例)。そのうち、気管支拡張薬投与前の1秒率<70%以下であり、かつ喘息とCOPDの合併病態が疑われる患者については、北海道大学病院でのさらなる精査を行うプロトコールとなっており、臨床サンプルの蓄積を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験での喘息モデルマウスの確立に時間を要しており、また臨床研究でも倫理審査に時間がかかり、予定よりも遅れて研究実施の承認がされたたため。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験では喘息モデルマウスにおける喫煙曝露の影響を検討し、末梢血エクソソーム解析につなげていく。また、PIRICA studyの症例集積を進め、臨床サンプルを収集していく。
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Causes of Carryover |
動物モデルの確立および臨床試験開始に時間がかかり、必要な消耗品の購入に遅れが出ているため。翌年度は継続して動物実験および臨床検体保管に対する支出を予定している。
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