2018 Fiscal Year Research-status Report
Multicenter study for peripheral blood telomere length in patients with idiopathic pulmonary fibrosis
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17K09612
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
半田 知宏 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (10432395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 文彦 京都大学, 医学研究科, 教授 (50212220)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 特発性肺線維症 / 遺伝子変異 / テロメア |
Outline of Annual Research Achievements |
協力施設14施設より前向きに特発性肺線維症90症例をエントリーし、経過フォロー中である。2年間の観察期間を終了した症例について、Baseline, 6ヵ月後, 12ヵ月後, 24ヵ月後の末梢血テロメア長を測定した。対象症例は、抗線維化薬を内服中の13例(ピルフェニドン7例、ニンテダニブ6例)と、無投薬症例3例。テロメア長はquantitative PCRで測定し、reference sampleとしてhuman embryonic kidney (HEK) 293T cellから抽出されたgenomic DNAを使用し、standard curveを作成した。Standard curveとの比較からPt. sampleのテロメア (TTAGGG) リピートのコピー数とSingle-copy gene (36B4) のコピー数を算出し、白血球テロメア長をT/S ratioとして表記した。結果は抗線維化薬内服群で治療開始12カ月以降テロメア長が伸長する傾向が確認された(T/S比 baseline 1.530, 6m 1.569, 12m 1.595(p=0.02), 24m 1.577(p=0.02))。無投薬群は12か月まで3例、24カ月1例のみの解析であるが、T/S比 baseline 1.629, 6m 1.632, 12m 1.667, 24m 1.379と有意な変化を認めていない。今後症例の集積と解析を進めていく予定である。同時に健常者のテロメア長解析を進めており、500例の健常者のデータをもとに年齢別のテロメア長の基準値を算出予定である。 遺伝子解析は特発性肺線維症56例でwhole genome sequenceを完了しており、今後100例の解読と解析を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力施設全体でのエントリー症例が予定よりも少なかったため。当初研究協力施設は7施設で開始したが、新規症例の集積が遅れたため新たに7施設を追加した。症例のエントリー期間は2018年11月23日までの予定であったが、目標症例に到達しなかったため2019年5月23日までに延長した。現在前向き症例が90例に到達し、期間内に目標の100例に到達する見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年5月までに全症例にエントリーを終了し、その後テロメア長の追加解析と遺伝子多型の解析を予定している。さらに、遺伝子変異、テロメア長、MMPsなどのバイオマーカーを含む包括的な予後因子の検討を予定している。
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Causes of Carryover |
症例のエントリーが遅れており、テロメア長測定の一部、遺伝子解析などの経費が次年度にもちこされたため。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] The predictive risk factors for lung cancer in patients with idiopathic pulmonary fibrosis.2018
Author(s)
Kohei Ikezoe, Tomohiro Handa, Kiminobu Tanizawa, Akihiko Sokai, Yoshinari Nakatsuka, Yuko Murase, Takeshi Kubo, Akihiko Yoshizawa, Sonoko Nagai, Kazuo Chin, Toyohiro Hirai
Organizer
114th American Thoracic Society International Conference
Int'l Joint Research
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[Presentation] 血清matrix metalloproteinases-7の経時的変化は、特発性肺線維症の独立した予後因子である2018
Author(s)
村瀬裕子, 祖開曉彦, 半田知宏, 谷澤公伸, 宇野賀津子, 池添浩平, 中塚賀也, 徳田深作, 金谷久美子, 久保武, 小賀徹, 長井苑子, 陳和夫, 三嶋理晃, 平井豊博
Organizer
第58回日本呼吸器学会学術講演会
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[Presentation] 肺移植を行った慢性過敏性肺炎に関する検討2018
Author(s)
池上直弥, 半田知宏, 陳豊史, 谷澤公伸, 吉澤明彦, 久保武, 渡辺創, 池添浩平, 中塚賀也, 村瀬裕子, 中西智子, 庭本崇史, 中島直樹, 伊達洋至, 陳和夫, 平井豊博
Organizer
第38回日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会総会