2019 Fiscal Year Annual Research Report
the efficacy of nintedanib for expression of surfactant protein
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17K09619
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
大塚 満雄 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10398323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 弘毅 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60231396)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | サーファクタント蛋白質A / 特発性肺線維症 / 抗線維化薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
<背景>特発性肺線維症(IPF)の抗線維化薬であるピルフェニドンとニンテダニブには、その治療効果の指標となるバイオマーカーはない。また、血清SP-A、SP-D、KL-6はIPFのバイオマーカーであるが、抗線維化薬の治療効果との関連は明らかになっていない。 <目的>IPF患者において血清SP-A、SP-D、KL-6が抗線維化薬の治療効果の指標となるか明らかにする。 <方法>2014年1月から2018年7月までに当院で抗線維化薬を導入したIPF患者を対象とし、患者背景、治療期間、各臨床検査と血清SP-A、SP-D、KL-6の経時的変化を評価した。治療開始6か月後FVC10%以上、またはDLCO15%以上の悪化を認めたものを悪化群、その他を安定群とした。 <結果>対象患者は93例で、6か月以上治療を継続していたのは49例であり、ピルフェニドンが23例、ニンテダニブが26例であった。そのうち、悪化群が17例、安定群が32例であった。安定群では、悪化群と比較して治療開始3、6ヶ月後の血清SP-A、KL-6は有意に低下していた。またSP-AとSP-Dの変化量は%FVCと%DLCOの変化量と有意に相関していた。多変量ロジスティック解析で血清SP-Aの変化量は6ヶ月後の治療効果を有意に反映していた。 <結論>血清SP-Aは抗線維化薬の治療効果を反映していた。血清SP-Aは抗線維化薬の治療効果を予測する指標となる可能性がある。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Change in serum surfactant protein (SP)-A, SP-D and KL-6 predict the therapeutic effect of antifibrotic drugs in IPF2019
Author(s)
113.Yoshikawa T, Otsuka M, Ikeda K, Mori Y, Umeda Y, Nishikiori H, Miyajima S, Takahashi M, Kuronuma K, Chiba H, Takahashi H
Organizer
European Respiratory Society Annual Congress: 2019 September 28-October 2: Madrid, Spain
Int'l Joint Research