2017 Fiscal Year Research-status Report
癌幹細胞性を有する肺癌循環腫瘍細胞解析による分子標的薬耐性克服治療の開発
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17K09651
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長谷 哲成 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (30621635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 光夫 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (70467281)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 循環腫瘍細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では捕捉された循環腫瘍細胞塊と単一循環腫瘍細胞に関して、既知の耐性変異の解析を行う。さらにこれらの発現解析を行うことにより、循環腫瘍細胞塊でのアノイキス抵抗性や癌幹細胞性の表現型、上皮間葉形質転換に関わる遺伝子を探究する。さらに幹細胞を分離すると言われる細胞培養条件で培養することで、癌幹細胞性のある細胞を分離し、形質維持に関与する遺伝子の探索や薬剤感受性を検討する。これらの検討から循環腫瘍細胞中から分子標的薬の耐性機序を解析するとともに、耐性に寄与すると考えられる癌幹細胞性を克服するための新たな標的を同定し、新たな個別化医療の確立を目指すことを目的としている。本年度は以下の項目を行った。
1. 細胞フィルタによる循環腫瘍細胞の検出 細胞フィルタを用いて、健常者末血に肺癌細胞株を混入させた実験を行い、同時にガラスキャピラリーを用いた回収を行い、全ゲノム増幅の技術を用いて、既存の遺伝子変異が検出可能であることを確認した。
2. 循環腫瘍細胞の耐性変異解析 全ゲノム増幅の技術を用いて、上皮成長因子受容体遺伝子変異耐性モデルであるH1975細胞株からのT790M遺伝子変異の検出を試みた。既存の遺伝子変異とT790Mいずれも検出可能であった。この技術をもとに、現在当院の倫理委員会の承認を得て、分子標的薬の耐性を獲得した患者から同意の上採血し循環腫瘍細胞の検出を行っている。複数の参加施設を募り、現在多施設共同研究として臨床試験を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基盤の技術を確立して、臨床検体の解析を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、循環腫瘍細胞の培養を行い、幹細胞性の検証、薬剤耐性機序等の解析を行う予定である。
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