2018 Fiscal Year Research-status Report
小細胞肺癌患者を抗PD-1抗体奏効型に誘導する抗がん剤の検討
Project/Area Number |
17K09665
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
西原 冬実 埼玉医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60406478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 国彦 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30205455)
各務 博 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30418686)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 小細胞肺癌 / T細胞免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
非小細胞肺癌患者において新規発見したPD-1/PD-L1免疫チェックポイント阻害薬(ICI)のバイオマーカーCD4 Teff/Treg ratioを用いて、小細胞肺癌患者におけるICI奏効型免疫状態を解析し、抗腫瘍免疫を賦活化する細胞傷害性抗がん剤治療を明らかとすることを目的とし、PD-1/PD-L1 ICIが小細胞肺癌に適応となった際に、奏効が期待できる症例を適切に選択し、病勢増悪を最小限に抑制しながら治療する基本データとなる。 1.小細胞肺癌と診断された患者50名より、末梢血PBMC:Peripheral Blood Mononuclear Cellsを化学療法1コース目投与前、1コース目Day14前後、2コース目投与前(Day21以降)、化学療法投与3週以降の計4回採取。フローサイトメトリーを用いてCD4+ T細胞(CD62L、PD-1、LAG-3、ICOS、CD28、CD137)、CD8+ T細胞(PD-1、CD28、CD137)、FoxP3+CD25+CD4+ Tregを測定し、分析した。2-1.限局型小細胞肺癌患者末梢血中で増加しているCD4 Teffの機能変化解析はおこなっていない。 2-2.進展型小細胞肺癌患者末梢血中で増加しているTregの機能変化解析はおこなっていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目標症例数のうち約三分の二の症例をエントリーしている。 純化したT細胞を用いたサイトカイン産生能、増殖能解析はできていないが、末梢血検体のフローサイトメトリー解析結果を得ることが最も重要な結果となると 考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.小細胞肺癌患者PBMC解析を予定症例数に達するまで継続する。 2.PD-1/PD-L1 ICIの小細胞肺癌への保険適応が得られた後、CD4 Teff/Treg ratioに最も好影響を与えることが明らかとなった抗がん剤レジメンを用いて、「小細胞肺癌二次治療患者を対象とし、CD4 Teff/Treg ratioをバイオマーカーとした免疫誘導性細胞傷害性抗がん剤併用PD-1/PD-L1 ICI治療」として第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を企画し、NEJ臨床試験グループに提案、遂行する。 2019年7月に開催される第17回日本臨床腫瘍学会学術集会において発表を予定している。
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Research Products
(1 results)