2017 Fiscal Year Research-status Report
肺線維化病態におけるエンドスタチンの作用機序の解明と新規バイオマーカーの探索
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17K09675
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
吾妻 安良太 日本医科大学, 医学部, 教授 (10184194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神尾 孝一郎 日本医科大学, 医学部, 講師 (20465305)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | エンドスタチン / 筋線維芽細胞 / 上皮間葉転換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年はpreliminary な検討として、まずヒト肺線維芽細胞株を用いて、fibroblastのmyofibroblast へのdifferentiationへの影響を検討した。線維芽細胞をエンドスタチンで前処理後にTGF-beta 1を添加したが、alpha smooth muscle の発現に変化は見られず、筋線維芽細胞への分化は抑制されなかった。またヒト肺胞上皮細胞株を用いて、epithelial-mesenchymal transition へのエンドスタチンの影響を検討した。A549細胞をエンドスタチンで前処理後にTGFーbeta 1を添加した。E-cadherinの低下やVimentinの増加に変化は見られず、上皮間葉移行は抑制されなかった。 さらにadipocyte において、エンドスタチンがmTORの転写を抑制するとの報告がある事より、ヒト肺線維芽細胞においてもこれを検討した。これはmTORC2の下流にあるSPARC (secreted protein acidic and rich in cysteine) 発現の変化を見ることにより行った。肺線維芽細胞をエンドスタチンで前処理後にTGF-beta 1を添加したが、TGF-beta 1により増加するSPARC発現は抑制されず、エンドスタチンによるmTOR阻害作用は見られなかった。 更にエンドスタチンの血清中の動態を、特発性肺線維症患者の病期や治療薬との関連の中で観察する為に、倫理委員会へ申請するための準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は3つの現象に関してそれぞれ系を変え検討しましたが、いずれも有意な結果が得られなかった事が原因と考えます。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、アポトーシスやオートファジーなどとの関連について検討して行く予定です。 またエンドスタチン中の特定のアミノ酸配列がより有効性を示すという報告もあり、これらを合成した上での検証を進めて参ります。 また倫理委員会を通し、患者検体を用いての検討も進める予定です。
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Causes of Carryover |
本年度はpreliminaryな実験が多く、このため次年度使用額が生じています。
(使用計画) In vitroの実験が中心になりましたが、新たな実験計画は順調に進展しており、引き続きその遂行のために使用して参ります。
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