2018 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of Pathological Model of Skeletal resistance to PTH in Uremia using iPS Cells
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17K09737
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
緒方 浩顕 昭和大学, 医学部, 准教授 (30296959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝渕 正英 昭和大学, 医学部, 講師 (90465203)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 骨代謝 / 腎不全 / ミネラル代謝 / 骨芽細胞 / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
尿毒症病態下における骨細胞の副甲状腺ホルモン(PTH)抵抗性の病態機序の解明、治療法開発に有用な研究モデルの創出を目的にしている。本研究の最終目的は、腎不全患者から得られたiPS細胞を用いて骨芽細胞を誘導し、その骨芽細胞のphenotypeが患者の病態を反映するかどうかを検証することである。2018年度は、① 疾患モデルラットの末梢単核球からのiPS細胞の誘導、②CKDモデル動物から採取した末梢血中間葉様幹細胞のphenotypeの解析、を目標として研究を進めた。 ①5/6腎摘マウス及びadenine誘導腎障害マウスの末梢単核球および皮膚線維芽細胞からの安定したiPS細胞の確立を目指しているが、安定した収量が得られず、本研究の1つの目標であるiPS細胞由来の骨芽細胞の作製に難渋しているのが現状である。iPS研究に習熟した研究グループに助言を求めたり、モデルをマウスから他の動物にするなどの工夫を行っている。 ②iPS細胞からの骨芽細胞誘導が上手くいかない場合に備え、末梢間葉系幹細胞から誘導した骨芽細胞が腎不全の病態を反映するかどうかを検討した。実際には腎不全ラット及びコントロールから、骨髄から間葉系幹細胞を採取し、骨芽細胞を誘導、それに対しリン負荷等の様々な刺激を行い、phenotypeを検討した。ラット骨髄から採取した末梢間葉系幹細胞から誘導した骨芽細胞は、母体ラットの異常の影響を受けている可能性が示唆された(腎不全ラットでは末梢間葉系幹細胞誘導骨芽細胞でリン負荷に対する応答がコントロールとは異なった)。成果の一部を米国腎臓学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年度は①げっ歯類腎不全モデルからiPS細胞誘導、②iPS細胞から骨芽細胞の誘導、③各種腎不全モデルから間葉系幹細胞を採取し、骨芽細胞を誘導、を目標として研究を進めた。①②については、安定したiPS細胞の作製が出来ていないのが現状である。実験動物の種を変更するなどの工夫を行っている。加えて、iPS細胞研究に豊富な経験を有する本学歯学部や他大学の研究室と提携を進めている。 ③各種病態ラットの骨髄中、循環血中の間葉系前駆細胞を分離し、骨芽細胞を誘導し、そのphenotype、機能の解析を行い、臨床的な骨・ミネラル代謝異常を反映するかを検証を行っている。米国腎臓学会で一部成果を発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度は①げっ歯類腎不全モデルからiPS細胞誘導、②iPS細胞から骨芽細胞の誘導、③各種腎不全モデルから間葉系幹細胞を採取し、骨芽細胞を誘導、を目標として研究を進めた。①②については、安定したiPS細胞の作製が出来ていないのが現状である。実験動物の種を変更するなどの工夫を行っている。このために、③各種病態ラットの骨髄中、循環血中の間葉系前駆細胞を分離し、骨芽細胞を誘導し、その表現型、機能の解析を行い、臨床的な骨・ミネラル代謝異常を反映するかを検証を行っている。米国腎臓学会で一部成果を発表した。
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Causes of Carryover |
予定より研究が遅れているために、物品購入、論文作成関連費用の計上が遅れているために残金が生じている。今後、研究の進捗に伴い、使用する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Cdc42 regulates cranial suture morphogenesis and ossification2019
Author(s)
Aizawa Ryo、Yamada Atsushi、Seki Tatsuaki、Tanaka Junichi、Nagahama Ryo、Ikehata Mikiko、Kato Tadashi、Sakashita Akiko、Ogata Hiroaki、Chikazu Daichi、Maki Koutaro、Mishima Kenji、Yamamoto Matsuo、Kamijo Ryutaro
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Journal Title
Biochemical and Biophysical Research Communications
Volume: 512
Pages: 145~149
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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