2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K09759
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
佐藤 克也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (70398147)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プリオン病 / 非侵襲 / 消化管 |
Outline of Annual Research Achievements |
プリオン病は100%の致死性急速進行性認知症であり、プリオン病の診断法・治療法は未だ確立されていない。我々はプリオン病患者髄液中の超微量の異常プリオン蛋白の検出に世界で初めて成功したが、我々の研究にて感度・特異度の点において十分ではない。最近プリオン病の完治の可能性を秘めた治療薬の報告が報告され、脳生検に近いかつ感度・特異度が100%に近い新規診断法の開発が求められている。本研究は世界に先んじて血液を含んだ非中枢神経の臓器からのプリオン病の革新的なさらに非侵襲的な診断を試みることを研究目的とする。さらにこの検査法が5年間後プリオン病のWHO診断項目の1つになることであることが最終目標である。2019年の研究実績は 1)非中枢神経系一般臓器や血液では他の臓器に比べ極めてごく微量の異常プリオン蛋白しか存在しないと考えられる。そのため正常及び異常プリオン蛋白が微量のため効率よく集積させ、RT-QUIC法を改良した法を次世代QUIC法の開発に成功した。 2)非中枢神経系一般臓器(皮膚や胃粘膜)から異常プリオン蛋白の検出に成功した。 3)皮膚についても異常プリオン蛋白の検出に成功した。 今現在剖検例での多数の検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
すでに非中枢神経の臓器からのプリオン病の革新的なさらに非侵襲的な診断に成功し、論文化した。例えば胃カメラのバイオプシーからも成功した。 血液検体からの検出に関しては1検体3万以上コストがかかるが、胃カメラ等の検体であれば条件を変えた検体で脳組織の約100以下のプリオン活性は存在しないが、検出する事はできうる。この論文では遺伝性プリオン病では脳の10の1程度のプリオン活性が存在することがわかってきた。感染というリスクが存在する可能性もあり、重要な結果を導けた。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに今年度非中枢神経の臓器からのプリオン病の革新的なさらに非侵襲的な診断に成功し、論文化した。さらにもう一方進めた非侵襲的な診断も残り一年でトライする。 すでに2020年2月より非侵襲性の組織からの検出に成功している。 さらにもう一歩進めたサンプルからトライをはじめ、成功に至っている。 これは特許性を、世界にインパクを挙げれる結果になるであろう。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Postmortem Quantitative Analysis of Prion Seeding Activity in the Digestive System2019
Author(s)
Satoh K, Fuse T, Nonaka T, Dong T, Takao M, Nakagaki T, Ishibashi D, Taguchi Y, Mihara B, Iwasaki Y, Yoshida M, Nishida N.
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Journal Title
Molecules.
Volume: 24(24)
Pages: E4601
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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