2020 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of function of tumor suppressor gene MEN1 in non-endocrine tumor tissue.
Project/Area Number |
17K09873
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小澤 厚志 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (10573496)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 遺伝子 / 腫瘍 / マウス / 糖代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
多発性内分泌腫瘍症1型(MEN1型)の原因遺伝子MEN1は癌抑制遺伝子であり、翻訳産物のmeninは癌抑制蛋白と考えられているが、私は骨格筋におけるmeninの機能に着目して研究を進め、平成29年度から令和元年度までにMen1ヘテロ欠損マウス(Men1+/-)、対照群としての野生型マウス (WT)を用いてのcDNAマイクロアレイ解析では、Men1+/-の骨格筋ではNotch signaling関連、Glycolysis and Glucogenesis関連遺伝子群の遺伝子変動が多く確認され、meninが骨格筋における糖代謝機構に関連していることを見い出した。またC2C12筋芽細胞株を骨格筋細胞に分化させる過程でmenin発現量が変動することをウェスタンブロット法、qPCR法で確認した。実際にインスリン投与後にマウスより骨格筋を単離し、抽出した蛋白を用いてのウェスタン解析では、meninの欠失が糖代謝関連の複数の蛋白の発現量に影響を与えていることが判明した。これら研究を施行して行く過程で、マウスの各組織ごとにmenin蛋白のmolecular sizeが異なるという新しい知見を得たため、詳細な解析のために補助事業を1年間延長頂いた。令和2年度は、特に筋肉におけるmenin蛋白のMolecular sizeが他組織に比べて大きいことに着目し、まず報告されているmeninのリン酸化やSUMO化といったタンパク質の翻訳後修飾の可能性を考え、脱リン酸化処理や、脱SUMO化処理を行ってmenin蛋白の発現解析を行ったが、質量サイズに変化はなかった。そのため、マウスの筋組織よりwhole cell extractを抽出し、抗menin抗体を用いて免疫沈降を行い、回収溶液をSDS-PAGEにて泳動後にCBB染色を行い、得られた目的のバンドを質量分析に提出し、現在分析中である。
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Research Products
(3 results)