2018 Fiscal Year Research-status Report
CNP/NPR-Bシグナルによる骨伸長促進作用のメカニズムの解明
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17K09881
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
八十田 明宏 京都大学, 医学研究科, 講師 (50378642)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 骨伸長 / CNP / 器官培養 / 成長板 / イメージング / シグナル解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らはこれまでにC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)の強力な骨伸長促進作用について報告し、その成長板軟骨に対する効果について示してきたが、その形態学的な本態や分子カスケードについては解明されていなかった。本研究ではマウス胎仔長管骨器官培養系を用いてイメージング技術によりその動態を解析し、一方ではシグナル伝達物質の網羅的解析をおこなってCNPとの関連性を解析し、最終的には候補シグナルの効果を器官培養における動態にフィードバックさせるものである。 昨年度までの本研究において、CGA-EGFPマウス(グリーンマウス) の胎生16.5日胎仔より摘出した尺骨の器官培養を用いて二光子顕微鏡による4D (3D+時間軸)イメージング解析によりCNPの成長板軟骨に対する作用を検討し、CNPが成長板軟骨細胞の増殖よりむしろ細胞の増大や基質産生の増加を促進することにより成長板軟骨の伸長を促進することが明らかとなった。本年度は、分子カスケードの解明としておこなうシグネチャー解析の前段階として、主な成長板伸長調節系であるERKシグナル伝達系の阻害剤であるU0126の、同じくマウス胎仔長管骨器官培養系における巨視的な作用を確認した。その結果、U0126が長管骨培養体の成長板軟骨の伸長を強力に促進することを確認した。それを受けて、次年度のシグネチャー解析を行うための準備としてCNP、ERK阻害剤を添加したマウス胎仔長管骨器官培養系の成長板軟骨からRNA抽出をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り研究を遂行する予定である。
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Causes of Carryover |
最終年度にアレイ解析等をおこなうことになったため、次年度への支出の増大に対して繰越をおこなった。
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Research Products
(3 results)