2021 Fiscal Year Research-status Report
抗肥満ホルモンFGF21の中枢神経を介した作用機構の解明
Project/Area Number |
17K09884
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
西山 充 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (50315008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 雅之 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (90406182)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 肥満 / FGF21 / CRH / 視床下部-下垂体-副腎系 |
Outline of Annual Research Achievements |
肥満症の増加は社会的な問題であり、治療薬開発は喫緊の課題である。Fibroblast growth factor 21(FGF21)は抗肥満作用を持ち臨床応用が期待されている が、その作用機序として視床下部 Corticotropin-releasing hormone(CRH)を介した経路が注目されている。これまで申請者は視床下部-下垂体-副腎系と肥満の関連につき研究してきたが、本研究はFGF21の中枢神経を介した作用機構、特に視床下部CRHとの関連を解明することを目的とする。 ①食餌性肥満を誘導した CRH欠損マウスに対するFGF21持続投与効果の検討 および ②レプチン・CRHダブルノックアウトマウスに対するFGF21持続投与効果の検討 について実施中であるが、マウス交配が不調のために 現時点では十分な解析結果が得られていない。特にレプチン・CRHダブルノックアウトマウスの作出に難渋しており、人工授精による交配も含めて個体数の確保について検討中である。 これらの研究は2022年度も継続して行い、FGF21の中枢神経作用にCRHが必要であるか否かを明らかにす る。また FGF21によるCRH遺伝子発現調節機構の解明(in vivo, in vitro)、および RNA-Seqによる視床下部トランスクリプトーム解析についても並行して実施中であり、FGF21の標的遺伝子を明らかにしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①食餌性肥満を誘導したCRH欠損マウスに対するFGF21持続投与効果の検討 および ②レプチン・CRHダブルノックアウトマウスに対するFGF21持続投与効果の検討 について継続して実施中であるが、マウス交配が不調のため現時点では十分な解析結果が得られていない。人工授精による交配も含めて個体数の確保について引き続き検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
FGF21の抗肥満作用発現における視床下部CRHの役割を解析する検討は 2022年度も継続して行い、FGF21の中枢神経作用にCRHが必要か否かを明らかにする。また FGF21によるCRH遺伝子発現調節機構の解明(in vivo, in vitro)、および RNA-Seqによる視床下部トランスクリプトーム解析についても並行して進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
①FGF21の抗肥満作用発現における視床下部CRHの役割の解明、および ②FGF21による視床下部CRH発現調節機構の解明 について十分に実施できておらず、次年度使用額を用いて研究を継続する予定である。
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Research Products
(10 results)