2017 Fiscal Year Research-status Report
Therapeutic application of BOECs in von Willebrand disease
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17K09902
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松下 正 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (30314008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 伸明 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (70637686)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 輸血学 / 血栓止血学 / von Willebrand因子 / von Willebrand病 / 血友病 / GPIb / 血小板 |
Outline of Annual Research Achievements |
当教室で行ったType 3に対する詳細な解析(附属病院検査部 三田ら ASH2014)にひきつづき、方法を確立しつつ計画的に開始した。VWF抗原量またはVWF活性が低下しVWDが疑われる患者5名から書面によるインフォームドコンセントを得た後、末梢血ゲノムDNAを抽出しエクソーム解析を行った(大学院生三田・松下)。この方法ではエクソン領域のみを濃縮して解析することにより、効率的にエクソン上の変異を検出する。 エクソームはヒトゲノムのわずか2%未満にしか相当しないが、そこに既知の疾患原因変異の約85%が含まれていることから、全ゲノムシークエンスの欠点を補う費用効率の高い選択肢である。しかしながら精度の改善の余地はまだ残っており、現状当教室でも必ずサンガーシークエンスを行って確認している。 本年度はSureSelect XT Human All Exon V5+UTRsキット (アジレント社)を用いてライブラリの調整を実施後、次世代シーケンサHiSeq (illumina)にてPaired Endに100塩基/リードを読み取り、3000万リードペア (6000万リード)を取得(取得データ量:6Gb/サンプル)した。しかしながらHiSeqカスタムシークエンスサービスとの契約が整い、対象とした10名中全員の検討が完了せず4名のみに以下のmutationを検出している。 解析結果(No、VWD type、塩基置換部位、アミノ酸変異部位、hetero/homo、異常exon部位 の順に記載 ) --------------------------------------------------------------------- 症例1:Type3、c.8254G>A、p.G2752S、homozygous exon 52。症例2:Type1、c.3614 G>A p.R1205H、heterozygous、exon 27。症例3:Type1、c.17 T>G、p.F6C、heterozygous、exon 2。4:Type1、c.5171-9delT、abnormal splicing、heterozygous、intron 29 ----------------------------------------------------------------------
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
exome sequencingについては外注契約が整い、Runは終了したが、データ解析については対象10名中先行4名のみ完了した。残りの生データは得られているが解析が完了していないため今年度の執行予算を繰り越して支払うこととしてる。細胞学的には今年度はすでにBOECの試作を正常血液により開始している。それ以外には大きな遅延はない。
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Strategy for Future Research Activity |
シークエンシングにて同定されたVWD mutationの生物学的意義はこれまでmutant DNAのtransfectionによる発現実験にて行われてきた。しかしながら、VWFは内皮細胞という培養系では再現の難しい細胞種から分泌され、さらにWPBという特徴的な小胞体に貯留され、刺激に応じて分泌されるという特徴を有する。BOECは、血管内皮細胞環境を患者由来として直接構築できる特徴がある。本研究では従来のTransfectionによる発現検討と組み合わせ、優性遺伝形式を取るVWDにおけるDominant-negative effectの細胞学的な機構を詳細に検討を行う。平成30年度以降は細胞培養を主体にBOECsを用い、免疫蛍光染色法やELISA法で遺伝子変異によるVWF発現の影響を調査して分子病態解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
exome sequencingについては外注契約が整い、Runは終了したが、データ解析については対象10名中先行4名のみ完了した。残りの生データは得られているが解析が完了していないため今年度の執行予算を繰り越して支払うこととした。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] Correction to: Efficacy and safety of full-length pegylated recombinant factor VIII with extended half-life in previously treated patients with hemophilia A: comparison of data between the general and Japanese study population.2018
Author(s)
Nogami K, Shima M, Fukutake K, Fujii T, Taki M, Matsushita T, Higasa S, Sato T, Sakai M, Arai M, Uchikawa H, Engl W, Abbuehl B, Konkle BA.
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Journal Title
Int J Hematol
Volume: 107(1)
Pages: 123-124
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 血友病A患者における血液凝固第VIII因子の遺伝子解析2017
Author(s)
鈴木 幸子, 高木 夕希, 河村 奈美, 槇山 愛弓, 橋本 恵梨華, 坂根 寛人, 藤岡 亮也, 垣原 美紗樹, 服部 有那, 田村 彰吾, 高木 明, 小川 実加, 兼松 毅, 岸本 磨由子, 鈴木 伸明, 松下 正, 小嶋 哲人
Organizer
第39回日本血栓止血学会学術集会
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[Presentation] フィブリノゲン低下症3症例における遺伝子解析2017
Author(s)
服部 有那, 垣原 美紗樹, 高木 夕希, 鈴木 幸子, 槇山 愛弓, 河村 奈美, 橋本 恵梨華, 坂根 寛人, 藤岡 亮也, 田村 彰吾, 高木 明, 岸本 磨由子, 鈴木 伸明, 松下 正, 小嶋 哲人
Organizer
第39回日本血栓止血学会学術集会
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[Presentation] 活性化プロテインC抵抗性(Activated Protein C Resistance:APCR)と産科関連静脈血栓症2017
Author(s)
鈴木 幸子, 兼松 毅, 岸本 磨由子, 高木 夕希, 河村 奈美, 槇山 愛弓, 橋本 恵梨華, 坂根 寛人, 藤岡 亮也, 田村 彰吾, 高木 明, 小川 実加, 津田 弘之, 小谷 友美, 鈴木 伸明, 小嶋 哲人, 松下 正
Organizer
第39回日本血栓止血学会学術集会
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[Presentation] 血友病患者の出血頻度と相関する因子の検討2017
Author(s)
小川 実加, 鈴木 伸明, 鈴木 敦夫, 垣原 美紗樹, 村田 萌, 田村 彰吾, 兼松 毅, 岸本 磨由子, 小嶋 哲人, 清井 仁, 松下 正
Organizer
第39回日本血栓止血学会学術集会
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[Presentation] 血友病患者における加齢性変化と動脈硬化関連疾患の検討2017
Author(s)
小川 実加, 鈴木 伸明, 竹下 享典, 内藤 真理子, 平川 晃弘, 笹木 優賢, 兼松 毅, 小嶋 哲人, 若井 建志, 清井 仁, 松下 正
Organizer
第39回日本血栓止血学会学術集会
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[Presentation] 原発性マクログロブリン血症に合併した後天性von Willebrand症候群の1例2017
Author(s)
兼松 毅, 鈴木 伸明, 小川 実加, 岸本 磨由子, 村田 萌, 三田 直美, 鈴木 敦夫, 後藤 辰徳, 入山 智沙子, 小嶋 哲人, 清井 仁, 松下 正
Organizer
第39回日本血栓止血学会学術集会
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[Presentation] 血友病Bにおける血液凝固第IX因子遺伝子変異とインヒビターの関連性の検討2017
Author(s)
坂根 寛人, 田村 彰吾, 橋本 恵梨華, 藤岡 亮也, 槇山 愛弓, 河村 奈美, 鈴木 幸子, 高木 夕希, 高木 明, 兼松 毅, 岸本 磨由子, 小川 実加, 鈴木 伸明, 松下 正, 矢田 弘史, 嶋 緑倫, 小嶋 哲人
Organizer
第39回日本血栓止血学会学術集会
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[Presentation] Inv22の逆位型および健常型ゲノム構造が同時に検出された重症血友病A症例2017
Author(s)
垣原 美紗樹, 田村 彰吾, 服部 有那, 坂根 寛人, 橋本 恵梨華, 藤岡 亮也, 槇山 愛弓, 河村 奈美, 鈴木 幸子, 高木 夕希, 高木 明, 小川 実加, 松下 正, 小嶋 哲人
Organizer
第39回日本血栓止血学会学術集会
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