2018 Fiscal Year Research-status Report
Functional analysis of circ/miRNA in malignant lymphoma
Project/Area Number |
17K09914
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
田川 博之 秋田大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (30373492)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 13q31 / miR-17 / circMTO1 / B cell lymphoma / miR-20 / PTEN / miR-26 / invasion |
Outline of Annual Research Achievements |
H30年度は、予測プログラムやmiRNA発現解析を用いて、候補circRNAに吸着されるmiRNAを推定し、腫瘍細胞維持に与える影響について検討した。また腫瘍維持に中心的な役割を担う治療標的になりうる候補分子について、circRNAの標的miRNAを組み込んだ腫瘍細胞を使用して下流蛋白発現変動や、アポトーシス、細胞周期の変化を検討した。さらに、50臨床検体のcircRNA定量測定を行い、検体の蓄積されたデータに基づきcircRNAの発現とを検討した。結果、我々は、Bリンパ腫で発現が低下するcircRNAとして、circ-MTO1 (hsa_circ_0007874)を同定した。同circRNAはmiR-17,miR-20を吸着することが明らかになっている。したがって、同circRNAの発現低下は、miR-17,20の異常な発現上昇を引き起こすと考えられた。miR-17,20の発現上昇は、13q31のゲノム異常によっても生じるが、circMTO1の発現低下症例は、13q31の増幅を生じていなかった。circMTO1の発現低下と13q31の増幅はmutually exclusiveな関係であった。miR-17,20の発現上昇の伴い、その標的蛋白であるPTENは発現が低下することも明らかにした。現在circMTO1の強制発現の実験をBリンパ腫細胞株に対して行なっており、その結果PTENの発現が、回復することを見出しつつある。発現が上昇するcircRNAも同定しつつある。その内の一つは、miR-26を吸着することが推測された。miR-26が発現低下しているリンパ腫細胞株にmiR-26を強制発現させると腫瘍に細胞老化を起こすことから、miR-26は癌抑制miRNAであることも明らかにしている。またmiR-26は、がん細胞の転移、浸潤にも関わることを明らかにしつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
circRNAのreal timePCRの方法が確立されていない。
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Strategy for Future Research Activity |
miR-17の解析を進めていく。臨床検体を多数もちいて発現解析を行い、今後ゲノム解析と合わせて、発現低下と治療予後とおの関係などを明らかにしていく。さらに、臨床検体におけるcircRNA 定量発現解析法を確立する。
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Causes of Carryover |
臨床検体に対する発現解析に使用するため。マウスの購入の追加が想定されるため。
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