2018 Fiscal Year Research-status Report
CEBPA遺伝子3’UTRメチル化を伴うMyeloid-T白血病の分子基盤の解明
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17K09929
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
岩永 栄作 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (90743675)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Myeloid-T白血病 |
Outline of Annual Research Achievements |
CEBPAの新規制御エレメントを同定するために、メチル化可変領域(DMR)に着目した。我々はデータベースを利用し、そしてCEBPA3‘UTR中の保存されたDMRを同定した。 CEBPA発現が上昇した骨髄細胞株は、CEBPA 3'UTRメチル化を認めなかった。対照的に、非骨髄性細胞株では3'UTRはメチル化されており、CEBPAの発現は強く抑制されていました。 231例のAML症例のメチル化解析により、3'UTRの過剰メチル化が、骨髄/ NT / T細胞表現型を伴うAMLおよびCEBPA転写の低下と関連していることを示した。これらは従来のプロモータースクリーニング法で見過ごされてきたものと考えらえた。また、これらのほとんどはCD7 / CD56陽性の未成熟表現型であった。さらに、我々は、CEBPA 3'UTR DMR領域がCEBPAネイティブプロモーターからのみ、転写を増強し得ることを示した。ルシフェラーゼレポーターアッセイにより、3'UTR内にIKZF1結合部位が同定され、これがCEBPAの転写を増加させるものと予想された。 ChIP-PCRは、プロモーターよりもむしろ3'UTRへのIKZFの高い結合を示した。骨髄性細胞株U937におけるIKZF1のノックダウンは、CEBPAのダウンレギュレーションをもたらした。これらの結果は、CEBPA 3'UTRゲノム遺伝子座が骨髄/ NT / T細胞系譜の白血病発生に関連するCEBPAの新規な調節要素であることを示すと考えられた。また、3'UTRによるスクリーニングは安価で有用なmyeloid-NK/T細胞白血病の抽出方法と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データがまとまり論文投稿準備中のため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までのデータを論文投稿する。vivoでMyeloid-T progenitorを同定し正常Myeloid-Tの 分化機構の解明およびMyeloid-T白血病の発症機序を解明するためCEBPA3'UTRコアエンハンサーを用いたレポータートランスジェニックマウスを作成する。
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Causes of Carryover |
vivoでMyeloid-T progenitorを同定し正常Myeloid-Tの分化機構の解明およびMyeloid-T白血病の発症機序を解明する目的で、CEBPA3'UTRコアエンハンサーを用いたレポータートランスジェニックマウスを作成する予定である。コンストラクト作成が遅れており、この作成に費用が掛かるため最終年度まで引続き研究課題をさらに進捗させるために次年度使用とした。
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Research Products
(1 results)