2019 Fiscal Year Annual Research Report
A regulatory element in the 3 prime untranslated region of CEBPA is associated with myeloid/NK/T-cell leukemia
Project/Area Number |
17K09929
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
岩永 栄作 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90743675)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | CEBPA |
Outline of Annual Research Achievements |
CEBPAはミエロイド系分化に必須の転写因子でありヒト急性骨髄性白血病(AML)で高頻度に遺伝子異常がみられる。そのプロモーターメチル化はT細胞マーカー(TCR,LCK)の発現を特徴とする未熟なmyeloid-T細胞白血病に関連するが、プロモーターメチル化非依存のCEBPA発現低下症例が存在し、その原因は不明であった。我々はデータベース解析を利用しCEBPAの発現低下にかかわる制御領域を同定しようと試みた。 データベース解析でCEBPAの3′-非翻訳領域(UTR)にメチル化可変領域(DMR)を同定した。CEBPA発現陽性細胞株はCEBPA 3′-UTRメチル化陰性、発現陰性細胞株はメチル化陽性だった。231例のAML症例解析で3′-UTRメチル化陽性例はCEBPA発現が低下しCD7/CD56陽性の未熟骨髄/NK/T細胞型だった。分子生物学的手法(ルシフェラーゼアッセイ、EMSA、ChIP-PCR、U937細胞を用いたIKZF1のノックダウン)でCEBPA 3′-UTR DMRがIKZF1の結合によりCEBPA内因性プロモーターからの転写活性を増強することを示した。以上はCEBPA 3′-UTR DMRが骨髄/NK/T細胞系統の白血病発生に関連するCEBPAの活性化調節配列であることを示す。
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