2019 Fiscal Year Annual Research Report
Human Herpes Virus 6 reactivation after allogeneic stem cell transplantation
Project/Area Number |
17K09961
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山崎 理絵 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80365262)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 同種造血幹細胞移植 / HHV-6再活性化 / CD134 / デジタルPCR |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29・30年度の研究では、同種造血幹細胞移植を行った患者34例を対象に、高感度にウイルスDNAを評価可能なデジタルPCR法を用いて血漿中のHHV-6DNA量を測定し、CD4+T細胞におけるCD134発現率とHHV-6再活性化の関連について前向きに検討した。 30%の症例において、デジタルPCRではリアルタイムPCRより1-2週間早くHHV-6 DNAの検出が可能であった。HHV-6再活性化群では非再活性化群と比較して移植前のCD4+T細胞におけるCD134発現率(CD134/CD4比)が有意に高値であった(3.8% vs. 1.5% , P < 0.01)。多変量解析では、移植前にCD134/CD4比が高い症例(odds比 = 10.5, P = 0.03)と、臍帯血移植を含むHLA不適合移植において(odds比 = 15.4, P = 0.04)、HHV-6再活性化のリスクが有意に増加することが判明した。 令和元年度は、脳症や高コピー再活性化など、治療を必要とするHHV-6再活性化と移植前のCD134陽性CD4+T細胞数の関連を調べた。109例について移植前のCD134+CD4+T細胞絶対数を調べたところ、治療を必要とした症例 (N = 10)において、治療不要群 (N = 99)に比べ移植前のCD134+CD4+T細胞の絶対数が有意に多いことが確認された(8.1/μL vs. 2.1/μL, P < 0.01)。 本研究では、同種移植後のHHV-6再活性化を検出するための新たな検査方法として、より高感度にHHV-6 DNAを検出できるデジタルPCRによる検査法を開発した。またHHV-6再活性化の独立したリスク因子として、移植前のCD134/CD4比高値が同定され、さらに移植前のCD134+CD4+T細胞数の測定により、重症化リスクを予測することができると考えられた。
|
-
[Journal Article] Human Herpesvirus 6 Reactivation Evaluated by Digital Polymerase Chain Reaction and Its Association With Dynamics of CD134-Positive T Cells After Allogeneic Hematopoietic Stem Cell Transplantation2019
Author(s)
Nakayama H, Yamazaki R, Kato J, Koda Y, Sakurai M, Abe R, Watanuki S, Sumiya C, Shiroshita K, Fujita S, Yamaguchi K, Okamoto S, Mori T.
-
Journal Title
J Infect Dis
Volume: 220(6)
Pages: 1001-1007
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-