2019 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of the functionally responsible allele for protection against multiple autoimmune rheumatic diseases using HLA region sequencing
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17K09967
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
土屋 尚之 筑波大学, 医学医療系, 教授 (60231437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
針谷 正祥 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20238207)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | HLA class II / 疾患感受性遺伝子 / 疾患抵抗性遺伝子 / ANCA関連血管炎 / 一塩基バリアント / eQTL |
Outline of Annual Research Achievements |
MPO-ANCA陽性ANCA関連血管炎(MPO-AAV)の次世代シークエンス(NGS)解析により、HLA-DRB1のイントロンに位置するバリアントが、DRB1*13:02同様、疾患抵抗性に関連することが新たに検出された。このバリアントはDRB1*13:02のほかにDRB1*12:01、DRB1*12:02アリルにも検出され、AAV抵抗性においてDRB1*13:02といずれが一義的であるかは決定できなかった。一方、全身性エリテマトーデスや関節リウマチでもDRB1*13:02は疾患抵抗性であるが、DRB1*12:01、DRB1*12:02に抵抗性の傾向は検出されなかったため、少なくともこれらの疾患ではDRB1*13:02自体が一義的であることが示唆された。 一方、HLA-class II領域におけるMPO-AAVの疾患感受性バリアントに関しては、NGS解析により、BTNL2とHLA-DRAの遺伝子間領域のSNV2、SNV3において強い関連が検出された。さらに、別プロジェクトにおいて進めているGWASにおいて、当該領域のSNV1、SNV4 に関連が検出された。これら4つの新規関連候補SNVおよびDRB1*09:01はいずれも互いに連鎖不平衡にあったが、ロジスティック回帰分析により関連の独立性を検討したところ、DRB1*09:01による調整後も、SNV3とSNV4に一義的な関連が残存した。SNV3とSNV4はHLA-DRAの上流に位置するが,eQTL解析ではHLA-DRAよりもHLA-DQA1、DQA2、DQB1の発現レベルとの関連が強い傾向が観察された。最近、中国人集団においてDQA1*03:02-DQB1*03:03ハプロタイプの関連が報告されたが、今後、これとDRB1*09:01、SNV3、SNV4の関連の独立性や機能的意義の解析をさらに進める必要があることが明らかになった。
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[Presentation] HLA-DRA上流領域バリアントとMPO-ANCA陽性血管炎の関連2020
Author(s)
川崎綾, 佐田憲映, 平野史生, 小林茂人, 長坂憲治, 杉原毅彦, 小野伸之, 藤本隆, 草生真規雄, 田村直人, 山縣邦弘 , 住田孝之, 尾崎承一, 橋本博史, 槇野博史, 有村義宏 , 針谷正祥, 土屋尚之
Organizer
第64回日本リウマチ学会総会・学術集会
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