2020 Fiscal Year Annual Research Report
Gut Microbiota and Colonization Resistance against Bacterial Enteric Infection
Project/Area Number |
17K10036
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
國島 広之 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (60339843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大岡 正道 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (30367370)
遠藤 史郎 東北大学, 医学系研究科, 客員教授 (40614491)
竹村 弘 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80301597)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 薬剤耐性菌 / 腸内細菌 / フローラ |
Outline of Annual Research Achievements |
菌叢の類似性について、菌の種類と量で比較および、菌の種類のみで比較した。既存入居者は同じような菌叢で新規入居者と異なると考えられ、新規入居者との差および高齢者共通の菌叢について評価した。qPCR法により、アミノグリコシド耐性遺伝子(aac6'-aph2')は21/70 (30.0%)、メチシリン耐性遺伝子(mecA: 21/70 (30.0%))、基質特異性拡張型-ラクタマーゼ(blaSHV:3/70 (4.3%)、blaTEM: 24/70 (34.0)、blaCTX-M:2/70 (2.8%))、カルバペネマーゼ(blaIMP-1:3/70 (4.3%))、キノロン耐性遺伝子(qnrB: 2/70 (2.8%)、qnrS: 0/70 (0%))、バンコマイシン耐性遺伝子(vanA: 0/70 (0%)、vanB: 3/70 (4.3%))を評価した。 従来の高齢者に関する薬剤耐性菌の検出状況は、大腸菌などの腸内細菌科細菌における基質拡張型β-ラクタマーゼ産成菌(ESBLs)やキノロン系薬に対する耐性菌が多くみられ、One Healthの観点からも家畜・伴侶動物においても同様の傾向とされている。一方、本研究においては、ESBLsやキノロン耐性は比較的少なく、それ以外のvanB、blaTEM、mecAなどの耐性遺伝子が検出された。これらの結果から、ヒト腸管ないのマイクロバイオイータならびにマイクロバイオームにおいて、従来と異なる薬剤耐性がみられることが示唆された。
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