2019 Fiscal Year Annual Research Report
mTORC1 as a therapeutic target for XLH
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17K10092
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Research Institution | Osama Woman's and Children's Hospital |
Principal Investigator |
川井 正信 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 骨発育疾患研究部門(旧環境影響部門), 主任研究員 (50598117)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | FGF23 / phosphate / PTEN / mTORC1 |
Outline of Annual Research Achievements |
血液中リン濃度は、FGF23により制御されている。X連鎖性低リン血症では、FGF23上昇に伴い低リン血症を呈し、成長障害を伴う。我々は以前の報告から細胞外リン酸刺激によりAKTシグナルが増強することを見出している。また、低リン血症を呈するHypマウスにおいてAKTシグナルを解析したところ、HypマウスではAktシグナルが減弱していた。そこで、本年度はAKTシグナルに着目して解析を行い、AKTシグナルとFGF23/リン制御系の関連性を検討した。FGF23を主たる産生細胞である骨細胞に注目し、骨細胞においてAKTシグナルが増強しているマウスを作成した。方法は、Dmp1-Creマウスを用いて、PTENを骨細胞でノックアウトした (Dmp1-PTEN KO)。このマウスでは、血清FGF23濃度が減少し、血中リン濃度が増加していた。免疫染色では、骨細胞におけるFGF23のタンパク発現が減少していた。In vitroで解析を行うために、UMR106細胞を用いて検討を行った。UMR106細胞においてPTENの発現をノックダウンしたところ、AKTのリン酸化の亢進とともに、mTORC1の基質であるS6Kのリン酸化が亢進していた。そしてPTENをノックダウンしたUMR106細胞では、FGF23の発現が減少していた。そこで、FGF23制御におけるmTORC1の役割を検討するために、mTORC1 阻害薬であるラパマイシンを用いて検討を行った。すると、インスリンによるFGF23の発現抑制が、ラパマイシン存在下では認めなかった。この結果は、骨細胞におけるAKTシグナルがリン代謝において重要な役割を果たしていることを示唆した。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] MIRAGE syndrome caused by a novel missense variant (p.Ala1479Ser) in the SAMD9 gene.2020
Author(s)
Onuma S, Wada T, Araki R, Wada K, Tanase-Nakao K, Narumi S, Fukui M, Shoji Y, Etani Y, Ida S, Kawai M
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Journal Title
Hum Genome Var
Volume: Mar 5;7:4
Pages: NA
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Policy statement of enteral nutrition for preterm and very low birthweight infants.2020
Author(s)
Mizuno K, Shimizu T, Ida S, Ito S, Inokuchi M, Ohura T, Okumura A, Kawai M, Kikuchi T, Sakurai M, Sugihara S, Suzuki M, Takitani K, Tanaka D, Mushiake S, Yoshiike N, Kodama H, Okada K, Tsutsumi C, Hara M, Hanawa Y, Kawakami K, Inomata H, Oguni T, Bito Y, Uchida K, Sugiyama A.
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Journal Title
Pediatr Int
Volume: 62
Pages: 124-127
DOI
Peer Reviewed
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