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2018 Fiscal Year Research-status Report

急性リンパ性白血病の薬剤耐性機序の分子基盤の解析

Research Project

Project/Area Number 17K10124
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

今村 俊彦  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30444996)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords急性リンパ性白血病 / ステロイド抵抗性 / SH2B3 / JAK-STAT
Outline of Annual Research Achievements

我々は、小児B前駆細胞性急性リンパ性白血病の患者白血病細胞の遺伝子解析結果から、白血病細胞の増殖促進効果を有するJAK-STAT系の負の抑制因子である、LNK(SH2B3)の発現量が、予後と関連することを見出し、報告した(Yano M, Imamura T et al. BJH 2018).LNKの発現量が、白血病細胞の薬剤感受性に関係するか明らかにするために、Ba/F3-MPL細胞(TPO依存性に増殖するBa/F3細胞)にレトロウイルスでLNK(SH2B3)を導入し、LNK安定発現Ba/F3-MPO細胞(Ba/F3-LNK)を作成したところ、LNK非導入細胞に比して、PSLに高い感受性を有する事が明らかとなった。また、本細胞株において、LNKの強制発現に伴い、JAK-STAT系の活性の低下が誘導されているかリン酸化フロー法を用いて、確認した結果、LNKの強制発現により、JAK2およびSTAT5のリン酸化が抑制され、細胞増殖が抑えられることが確認できた。
一方、LNKのRNAiやCRISPR-CAS9によるノックダウンが不可能であったため、LNKの変異体をBa/F3に導入(Ba/F3-LNKmut)を作成したが、PSL感受性の改善は得られず、細胞増殖の抑制も見られなかった。様々なLNK発現量を示すB前駆性白血病患者の白血病細胞を、マウスの間葉系幹細胞と共培養し、ステロイド感受性を評価したところ、LNKの発現量の高い患者細胞で、ステロイドによるアポトーシスが強く誘導される事が明らかとなり、細胞株を用いた研究の結果を支持するものであった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

概ね計画通りに進行している。

Strategy for Future Research Activity

LNKを強制発現させたBa/F3細胞を免疫不全マウスに移植し、in vivoでの薬剤反応性を検討する。

Causes of Carryover

予定していた物品を安価で調達できたためであり、次年度分と合算して消耗品購入に使用する予定である。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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