2017 Fiscal Year Research-status Report
3D analysis of epidermal barrier for improvement of skin barrier
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17K10203
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
山本 明美 旭川医科大学, 医学部, 教授 (30241441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 正基 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (20278302)
岸部 麻里 旭川医科大学, 医学部, 講師 (90431410)
齋藤 奈央 旭川医科大学, 医学部, 研究生 (90736670) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 角化細胞 / 表皮 / 微細構造 / 分泌顆粒 / 層板顆粒 / トランズゴルジネットワーク / 3次元微細構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
正常ヒト皮膚をもちいて表皮の3次元微細構造を得るための方法を検討した。具体的にはfocused ion beam scanning electron microscopy (FIB-SEM)を用い、いくつかの固定法により固定した正常ヒト皮膚の画像を取得し、3次元再構築を試み、良好な微細構造を得る方法を獲得した。その成果は2017年4月のInvestigative Dermatology MeetingならびにPAN-PACIFIC SKIN BARRIER SYMPOSIUMで表皮の3次元微細構造について発表した。
Haruyo Yamanishi, Trutomu Soma, Akemi Ishida-Yamamoto, Toshihiro Hibino, Three dimensional ultrastructural analysis of lamellar granule in stratum granulosum by focused ion beam scanning electron microscopy, 8TH PAN-PACIFIC SKIN BARRIER SYMPOSIUM, 2017.4.26, Portland Convention Center, Portland, Oregon 76th annual meeting of society for investigative dermatology, 2017.4.27
さらに、表皮角化細胞内のいくつかの細胞内小器官に着目し、それらの相互関係について検討した。すなわち、層板顆粒、ゴルジ体、トランスゴルジネットワーク、コルネオデスモソームの位置関係を明らかにすることができた。その結果、表皮顆粒細胞の表層から第2層目において層板顆粒が小胞構造から網状構造に劇的に変化することが明らかとなった。また表皮角化細胞内のトランスゴルジネットワークが細胞質に広がり層板顆粒と連続していることも明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
FIB-SEM法を用いて、正常ヒト皮膚の表皮の3次元微細構造を良好にとらえる方法を確立し、実際の画像の取得に成功している。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度は5月に米国オーランドで開催されるInternational Investigative Dermatology Meetingにおいて研究成果を発表し、当該領域の専門家の意見をうかがい、それを参考にしてさらに研究を進め、論文発表を目指す予定である。 また、培養皮膚モデルを用いて、層板顆粒の輸送に関連すると考えられている分子の発現をノックダウンしたときの表皮のFIB-SEM3次元構造の変化を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
2018年度始めの国際学会出張にあてる費用の出費に備えるため。
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Research Products
(9 results)