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2018 Fiscal Year Research-status Report

全身性強皮症におけるEffector B細胞の役割についての検討

Research Project

Project/Area Number 17K10232
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

竹原 和彦  金沢大学, 医学系, 教授 (50142253)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松下 貴史  金沢大学, 附属病院, 講師 (60432126)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords全身性強皮症 / IL-6 / IL-10 / 制御性B細胞 / エフェクターB細胞
Outline of Annual Research Achievements

全身性強皮症は皮膚・内臓諸臓器の線維化を来す自己免疫疾患で、その病態形成にB細胞が強く関与している。B細胞は均一な細胞集団ではなく、免疫反応や炎症を促進するIL-6産生Effector B細胞と免疫・炎症を抑制するIL-10産生Regulatory B細胞に大別されるが、IL-6産生Effector B細胞は多くが未解明である。本研究では、全身性強皮症の病態におけるIL-6産生Effector B細胞の機能解析を行い、新規治療法の開発を目的とする。これまでのマウスの実験において、FACSによるIL-6産生Effector B細胞の測定には抗CD40抗体刺激とToll like receptor (TLR) 4のagonistであるLPS刺激が重要であることが明らかとなっている。抗CD40抗体やLPS単独での刺激ではIL-6産生Effector B細胞は測定できず、抗CD40抗体とLPS両者の刺激が必須である。2017年度は、このマウスにおけるIL-6産生Effector B細胞の測定方法をヒトに応用し、CD40刺激ならびにTLR刺激をおこない、IL-6産生Effector B細胞の測定法の開発を行った。ヒトから末梢血単核球を分離し、 CD40 ligand (CD40L)とTLR ligandを加え、各種条件(5時間、12時間、24時間、48時間、72時間)で培養し、細胞内IL-6染色を行いFACSで測定した。結果は、5時間刺激でIL-6産生B細胞が検出された。また、マウスと異なり、CD40刺激やTLR刺激がなくとも、PMAとIonomycinの刺激のみでIL-6が検出可能であった。2018年度は、強皮症患者におけるIL-6産生B細胞の頻度を解析した。結果は健常人と比べ、強皮症で有意にIL-6産生B細胞が増加していた。さらにIL-6産生B細胞は強皮症の皮膚硬化の重症度を反映していた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画通り進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

今後は、IL-6産生Effector B細胞のフェノタイプの同定を行う。また線維芽細胞との共培養を行いIL-6産生Effector B細胞の線維化促進作用の解析を行う予定である。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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