2019 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of autoantibodies and anti-tumor antibodies produced by immune checkpoint inhibitors
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17K10239
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
室 慶直 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (80270990)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害薬 / 免疫関連有害事象 / 自己抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の登場で切除不能メラノーマに対する治療の状況は一変した。しかし治療効果の予測因子は確立されておらず、一方で免疫関連有害事象(irAE)として自己抗体の出現さらには自己免疫疾患の発症が問題となる。今回の研究はICIによるirAEの予測マーカーおよび治療の効果予測マーカーの解明が目的である。 メラノーマ培養細胞のタンパクを用いた免疫沈降およびMALDI-TOFによるタンパク質同定解析により、ICIがメラノーマに対して奏功したがirAEとして後に白斑を生じた亜急性皮膚エリテマトーデスを呈した症例の血清から、治療後に陽転化した自己抗体として抗Ro52/60抗体を同定した。 1999年に海外からirAEとしての亜急性皮膚エリテマトーデスを発症した症例報告が初めていくつか発表されたが、時間経過とともに白斑を呈し、抗Ro52/60抗体の継時的変化まで調べた症例は国内外で最初の症例として国際学会で発表し、英文誌(Journal of Dermatology)に掲載決定、印刷中である。 一方、irAE症例に共通した自己抗体が産生されないかを調べるために、解析対象とする抗体を血管炎症候群で見られる抗好中球細胞質抗体や関節リウマチで見られる抗CCP抗体、さらには健常人でも比較的高率に認める抗DFSF70抗体も加えて、全身性自己免疫疾患に特徴的な他の自己抗体について、市販キットを用いた実験を中心に多数調べているが、今のところ特異的な抗体は見いだせていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
免疫チェックポイント阻害薬の副作用としての自己抗体産生は比較的短期間の使用後に抗体陽性となることを想定してきたが、現在まで目立った抗体産生が見られていない。臨床的に副作用の発症が使用後1年以上経過してからの症例も見られ、患者観察期間も以前より長期になったことより、検体の解析対象を当初の予定より送らせて実行することにした。
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Strategy for Future Research Activity |
検体採取期間を延長して行い、抗体のスクリーニングを入手可能な市販キットおよび当研究室で解析可能な抗体すべてについて網羅的に解析を行う。
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Causes of Carryover |
免疫チェックポイント阻害薬の副作用としての自己抗体産生は比較的短期間の使用後に抗体陽性となることを想定してきたが、現在まで目立った抗体産生が見られていない。臨床的に副作用の発症が使用後1年以上経過してからの症例も見られ、患者観察期間も以前より長期になったことより、検体採取期間を延長して解析を行いたく、未使用額が生じた。 今後は、検体採取を行いながら、網羅的な抗体の解析実験を行っていく。
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Research Products
(10 results)