2017 Fiscal Year Research-status Report
Role of IER5-HSF1 axis in malignant melanoma carcinogenesis
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17K10261
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Research Institution | Japan Organization of Occupational Health and Safety Japan Bioassay Research Center |
Principal Investigator |
山野 荘太郎 独立行政法人労働者健康安全機構 日本バイオアッセイ研究センター(試験管理部、病理検査部), その他部局等, 研究員 (80614528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大木 理恵子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 独立ユニット長 (70356252)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | IER5 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、予後不良な皮膚癌の1種である悪性黒色腫におけるIER5-HSF1経路(近年我々の研究チームが世界に先駆けて機能解析に成功した)を介した癌発症及び癌悪性化の促進機構について明らかにすることである。 本年度では、IER5Flox/FloxマウスとCAG-Creマウスを掛け合わせ、全身諸臓器におけるIER5ホモ欠損マウスの病態を検討するため、2重遺伝子改変マウスを作成した。本マウスはIER5ホモ欠損状態であっても正常通り生まれてきており、今後高週齢となった際の、皮膚メラノサイトを含めた多種の細胞における形態学的変化を継続して検討する。 加えて、IER5遺伝子における核内移行シグナルドメイン候補を同定し、同ドメインのアミノ酸変異体を用いた解析から、核内以降シグナルドメインの同定に成功した。同ドメイン変異体においてはIER5のHSF1活性化機能が失われる事が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子改変マウスは順調に生まれており、IER5遺伝子の機能ドメインの一つを明らかにすることに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
IER5遺伝子の新規機能ドメインを探索するとともに、TCGA等巨大データベースを用いた悪性黒色腫患者におけるIER5発現と臨床病理学的パラメータとの関連を明らかにする。
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Causes of Carryover |
本年度は研究者自身の研究機関の移動があり、計画の一部を実行できなかったため、助成金の次年度使用額が生じた。 次年度にその分を補う研究を行い、研究費を使用する。
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