2017 Fiscal Year Research-status Report
クロザピン誘発性無顆粒球症・耐糖能異常のメカニズム解明と発現率低下についての検討
Project/Area Number |
17K10269
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小野 信 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (60623402)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | クロザピン / 無顆粒球症 |
Outline of Annual Research Achievements |
Clozapine(CLZ)は治療抵抗性統合失調症に唯一有効な薬剤であり、臨床効果が期待できる反面、無顆粒球症、顆粒球減少、耐糖能異常などの重篤な副作用が出現するため、この薬剤の治療が十分普及しているとは言えない。このため、CLZの安全性向上は急務であるが、その副作用のメカニズムは解明されておらず、予測、回避も困難である。本研究では、これまでに行ってきた薬理遺伝学的手法を用い、CLZ誘発性糖代謝異常、体重増加のメカニズム解明、遅延型免疫反応がCLZ誘発性無顆粒球症、顆粒球減少に関与しているという仮説の検証を目的とした。 今年度は、クロザピンを開始する症例についてのサンプリングを開始し、データの収集を行うとともに、第27回日本臨床精神神経薬理学会において、白血球遊走試験(Leukocyte migration test : LMT)を用いた検討についての発表を行った。 今後、クロザピン以外の非定型抗精神病薬も含め検討することを計画している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度にサンプリング予定であったクロザピン開始症例が、5例と少なくサンプリングの進捗がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
サンプリング予定であった施設に、新潟大学医歯学総合病院も追加し、サンプリングを継続して行う。 また、開始前の症例に加え、現在クロザピン内服中である症例も対象とし、解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
サンプリングの収集が今年度計画していた予定症例数に達せず、進捗がやや遅れているためである。 サンプリング施設を拡大し、クロザピン開始症例のサンプリングを引き続き行うとともに、すでにクロザピン内服中の症例についてもコントロールとしてサンプリングの対象とする。
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