2021 Fiscal Year Research-status Report
クロザピン誘発性無顆粒球症・耐糖能異常のメカニズム解明と発現率低下についての検討
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17K10269
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小野 信 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (60623402)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | クロザピン / 無顆粒球症 |
Outline of Annual Research Achievements |
Clozapine(CLZ)は治療抵抗性統合失調症に唯一有効な薬剤であり、臨床効果が期待できる反面、無顆粒球症、顆粒球減少、耐糖能異常などの重篤な副作用が出現するため、この薬剤の治療が十分普及しているとは言えない。このため、CLZの安全性向上は急務であるが、その副作用のメカニズムは解明されておらず、予測、回避も困難である。本研究では、これまでに行ってきた薬理遺伝学的手法を用い、CLZ誘発性糖代謝異常、体重増加のメカニズム解明、遅延型免疫反応がCLZ誘発性無顆粒球症、顆粒球減少に関与しているという仮説の検証を目的とした。 今年度は、クロザピンを開始する症例、現在内服中の症例についてのサンプリングを行い、データの収集を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染症の影響もあり、クロザピンを新たに開始する症例が少ない。 このため、サンプリングがやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
精神医療センター、新潟大学医歯学総合病院にて引き続きサンプリングを継続して行う。現在クロザピン内服中、クロザピンを中止した症例についてもサンプリグを行い、解析 を行っていく。
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Causes of Carryover |
対象となるクロザピン内服例のサンプリング数が、当初の予定に満たないため、次年度使用額が生じている。 使用計画に関しては、サンプリング数を増やし、本研究の外注検査費用に当てる予定とする。
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