2020 Fiscal Year Research-status Report
光遺伝学を用いて解析するレボドパ誘発性不随意運動におけるアストロサイトの機能関与
Project/Area Number |
17K10277
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
石田 康 宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西森 利数 宮崎大学, 医学部, 特別教授 (20112211)
蛯原 功介 宮崎大学, 医学部, 助教 (20510720)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / L-DOPA / アストロサイト / オプトジェネティックス / 6-hydroxydopamine / 不随意運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)6-hydroxydopamineによる片側パーキンソン病モデルラットの作製:三種混合麻酔薬(塩酸メデトミジン,ミダゾラム,酒石酸ブトルファノール)投与下, 脳定位的に6-OHDAを片側の内側前脳束へ微量注入することにより,中脳ドーパミン(DA)神経を化学破壊した6-OHDAラット(片側パーキンソン病モデルラット)を作製した。6-OHDA注入2週間後に,メタンフェタミン誘起回転運動を観察し行動の偏位を定量化し,一定の基準に満たなかった動物は本実験より除外した。 2)L-DOPA反復投与に伴う不随意運動の観察:L-DOPA投与に際しては,まず芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬(末梢におけるL-DOPAの代謝を阻害し,L-DOPAがより効率的に脳血管関門を通過できる)のbenserazide (15 mg/kg, i.p.),引き続きL-DOPA methyl ester (15 mg/kg, i.p.)を1日1回投与した。なお,この実験では,L-DOPA反復投与に伴う不随意運動を観察する目的で,L-DOPA投与1日,8日,15日,最終日に,各ラットのL-DOPA投与後3時間の行動観察を施行した。不随意運動の観察には,Cenciらの提唱した評価尺度(AIMs)を用いた。 3)免疫組織化学法(免疫染色)により,片側パーキンソン病モデルラットの線条体その他の脳部位において,L-DOPA急性投与および繰り返し投与によりc-Fos,FosB等の転写調節因子が異なる様式で発現することを明らかにした。オプトジェネティックス実験に関する予備実験は完了し,技術的の問題が概ねないことを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度末以降,COVID-19により動物実験の実施が困難となってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は,片側パーキンソン病モデルラット作成,L-DOPA投与実験等を含め,ウイルスベクター注入等のオプトジェネティック実験も推進する予定である。
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Causes of Carryover |
2019年度から2020年度に関して,コロナ禍もあり,研究代表者である石田(精神科診療科長,宮崎大学安全衛生保健センター長)が,診療,特に運営業務で多忙であり,想定外に研究業務に費やす時間を確保できなかった。また,主要な研究協力者である船橋英樹が2019年4月よりマイアミ大学留学中で,当初の研究計画に遅延が生じた。船橋は,2020年10月には本研究に復帰した。
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Research Products
(15 results)