2020 Fiscal Year Research-status Report
Augmentation therapy of microglia activation inhibitor and effectiveness in patients with treatment resistance schizophrenia: a randomized controlled trial
Project/Area Number |
17K10284
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
嶽北 佳輝 関西医科大学, 医学部, 講師 (70548403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 正樹 関西医科大学, 医学部, 准教授 (00351510)
吉村 匡史 関西医科大学, 医学部, 准教授 (10351553)
西田 圭一郎 関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40567567)
木下 利彦 関西医科大学, 医学部, 教授 (20186290)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 治療抵抗性統合失調症 / 抗精神病薬 / クロザピン / ミノサイクリン |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度も研究実施計画におけるSTEP 1-2を実施・継続をしている。現在、これまでにリクルートしたサンプルから得られたデータ一部を解析することについても継続を行っている。詳細な現状としては、当院当科におけるクロザピンを利用している患者の大多数においては、エントリーを終了しているため、昨年度に引き続いて当院以外の他院でクロザピンが使用されている患者、又はクロザピン使用には至っていないものの治療抵抗性統合失調症の診断を満たす患者を主な対象として積極的なエントリーを行っている。しかし、COVID-19感染の拡大に伴い、他施設との連携協力が極めて困難な状況が続き、エントリーの拡大が遅延している。 また、当院でリクルートしたサンプルについてはバイオマーカー同定に向け、研究分担施設及び研究分担者である兵庫医療大学南畝晋平氏にサンプルを送付し、現在解析を継続実施しており、結果を2021年度に発表を計画している。 研究段階は上記のような状況にあるため、2021年度の研究発表は、2020年に引き続き治療抵抗性統合失調症を中心とした抗精神病薬治療に関連した内容を総括したものとなっている。主な発表主題は現在研究者が参画している統合失調症治療ガイドライン改訂作業における治療抵抗性統合失調症治療(クロザピン治療、電気けいれん療法、両者の併用療法、抗精神病薬や抗うつ薬、抗認知症薬など新たな治療法や併用療法とそれに関連したエビデンスなど)に関連したものが中心であり、この中で本研究で行っていることや今後明らかにしなければいけない臨床疑問等についても触れている。また、上記に関連した学術論文についても投稿を行っている。 2021年度はCOVID-19感染症蔓延下においても、2020年以上に積極的なエントリーを継続しながら、入手したデータの解析を更に実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年時点においても、患者リクルートの遅延から当初計画と比較すると遅延傾向にあったが、COVID-19感染症の拡大に伴いリクルートはさらに遅延している。また、2020年より他施設におけるエントリーの拡大を検討していたが、前記状況のため、十分なエントリー増大が困難な状況が深刻なものとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、エントリー拡大が行えることが見込めるような外部施設の選定、施設間協議を積極的に行い、対象患者エントリーを積極的に行いながら、現在保有しているサンプルの包括的な解析の結果を行い、対外的な結果の公表を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染症拡大に伴い、リクルートの困難性や研究結果発表のための出張機会低減などが主な原因として考えられる。次年度はこれらの問題点を解決するため、ITツールなどの積極的運用を行い、本年度に生じた問題点の低減を図りたい。
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