2019 Fiscal Year Annual Research Report
A strategy of the treatment and prevention of PTSD constructed on the neuronal basis of pair bonding
Project/Area Number |
17K10290
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
三井 真一 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (20295661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 麻衣子 (池澤麻衣子) 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (50701322)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | social buffering / 雌雄の絆 / prairie vole / pair bonding / 恐怖学習 / PTSD |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までにオスのプレリーハタネズミがメスとつがい形成(pair bond)すると、passive avoidance testのメモリーテスト時に暗室に入るまでの潜時が著しく早まることをあきらかにしている。今年度は、プレリーハタネズミにおける、このpair bonding依存的な恐怖記憶の減弱効果へのオキシトシンの関与を検討した。 メスとpair bondを形成した被験個体に対して、passive avoidance testでの条件付けの30分前に脳室内にオキシトシンアンタゴニストを投与した。翌日、メモリーテストを行ったところ、対照として人口脳脊髄液を投与した群では暗室へ入るまでの潜時が遅延しなかったが、オキシトシンアンタゴニストを投与した群では有意に暗室に入るまでの潜時が遅延した。メスとpair bondを形成したオス個体では室傍核のオキシトシン免疫染色性が増加する知見と合わせると、pair bond依存的な恐怖記憶の減弱効果にはオキシトシンシグナルが重要な役割を果たしていることがお示唆された。 一方、オス同士で同居させた個体にオキシトンあるいはオキシトシンアゴニストを脳室内投与したところ、メモリーテストで暗室へ入るまでの潜時が早まることはなかった。このことは、pair bond依存的な恐怖記憶の減弱効果はオキシトシンによる一般的な抗不安作用によるものではなく、pair bondによって神経回路の可塑的な変化が必要であることを示唆している。
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[Journal Article] Oxytocin receptor antagonist reverses the blunting effect of pair bonding on fear learning in monogamous prairie voles.2020
Author(s)
Hirota, Y., Arai, A., Young, L. J., Osako, Y., Yuri, K., Mitsui, S.
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Journal Title
Hormones and Behavior
Volume: 120
Pages: 104685
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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