2019 Fiscal Year Research-status Report
DNAメチル化を用いたアルツハイマー病患者の行動・心理症状の病態の解明
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17K10317
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
品川 俊一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90459628)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | BPSD / アルツハイマー病 / DNAメチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
プレリミナリーな少数例のデータから、WNT5A遺伝子が関与するWntシグナルがBPSDの発現に関与している可能性が示唆された。そのため、今回はWNT5A遺伝子がBPSDの発現に関与している可能性を臨床診断基準によって認知症と診断された108例で検証した。結果については現在解析中であるが、NPIの興奮の有無でWNT5A遺伝子のDNAメチル化量に有意な差を認めており、WNT5A遺伝子は神経炎症という機序を介して興奮の出現に寄与した可能性が考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例の登録も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
108例の結果の解析を進め、国内国際学会、英文誌などの機会で発表を行う。
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Causes of Carryover |
候補となるメチル化部位が絞れた状態であるが、それを確認するための追加のさらなる解析が必要と考えられる。
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