2020 Fiscal Year Research-status Report
自閉症児に対する新しい療育RDI(対人関係発達指導法)の効果検証
Project/Area Number |
17K10332
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岸本 真希子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (10781148)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 学 岡山大学, 大学病院, 講師 (60452570)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 自閉スペクトラム症 / 対人関係発達指導法 / ヴァインランド適応行動尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は全例において介入3年目に入ったが、COVID-19感染状況のため、遠隔からの移動が禁止となったため面接実施することができず、3年目の介入の継続が困難となった。 本研究では、自閉スペクトラム症児とその養育者のガイド関係を再構築することの支援が主目的であるため、対面での介入実施は困難であったものの、メールやWeb上のやり取りにおいて可能な範囲で相談や介入を継続した。一例として、家庭内での親子の関りの様子を動画で撮影してもらい、パスワードの設定などセキュリティを強化してWeb上で研究者が動画の閲覧を行い、フィードバックを行った。その他、学校や日常生活の子どもの状況についてメールを通じて相談を行うなどの工夫を行った。このような遠隔地からの介入や相談を行うことは部分的に可能であることも判明したが、全てのケースにおいてこのような介入を実地することは困難であった。Web上の操作などの技術的な問題や、日常で動画を撮影することへのハードルの問題などが課題としてあげられた。評価測定については、知能検査は部分的に実施が可能であった。ただし全例では施行できず、またその他の評価法は実施困難であった。介入は中断となったため、2021年度に研究が延長となった。COVID-19感染状況が落ち着き、移動や対面での面接が可能となり次第、最終評価を行い研究終了となる予定である。また介入1年後、2年後のデータ収集・解析を実施中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19感染状況のため、遠隔からの移動や面接実施することができず、3年目の介入の継続が困難となった。評価測定については、知能検査は部分的に実施できたが、全例では施行できず、またその他の評価法は実施困難であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
対人関係発達指導法による介入1年間における前後評価をまとめ、論文申請を行う予定である。2021年度に最終評価が行われた際には、3年間における介入前後の縦断的な評価を行い、論文申請する予定である。
|
Causes of Carryover |
COVID19感染状況により研究が一時中断となっていた。感染状況の緩和に伴い、研究が再開可能となった際に、最終評価や面接実施のための消耗品や、論文投稿のための経費が必要となるため。
|