2018 Fiscal Year Research-status Report
学校教員における職業性ストレスの評価と評価票の開発
Project/Area Number |
17K10334
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
直野 慶子 (長友慶子) 宮崎大学, 医学部, 臨床教授 (00381070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 康 宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
安部 博史 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (20344848)
矢田 浩紀 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80644442)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 調査 / 学校教員 / ストレッサー / 尺度作成 |
Outline of Annual Research Achievements |
学校教員の精神疾患を理由とする休職者数は増加している。他職種と比較しても,教員はより強いストレス状況下にあり,うつ傾向も強いことが報告されてい る。日本の教員は世界的にも長い勤務時間であり,課外活動や一般的事務作業や授業の準備が長い傾向が指摘されている。教員は,「保護者との対応」や「生徒 指導」や部活など特有のストレスを抱え,感情労働としての業務量の増加なども指摘されている。 職業性ストレス簡易調査票は、職種による違いを考慮した判定が行えず、職種ごとに特徴的なストレス要因の評価ができないという問題点がある。職種ごとに特 徴的なストレス要因を十分な信頼性と妥当性を有した専用の尺度で評価することが,具体的なメンタルヘルスケアのために必要である。本研究は簡便で客観的な 教員の職業性ストレス評価票を新たに開発することを目的としている。 予備調査として,宮崎市内の小中学校4校の教員98名に匿名式自由記述式質問紙を用い,教員特有の業務上のストレスを記載する形式で実施した。これにより45 項目からなる「教員の職業性ストレス尺度原案」を作成した。平成29年度中に,宮崎市教育委員会の了承を得て,宮崎市内の公立小中学校の教員2276名の教員に「教員の職業性ストレス尺度原案」45項目を配布し,1721名の有効回答を得て,そのうちデータの欠損等を除く1300名を解析対象とした。因子分析により,23項目の「教員の職業性ストレス尺度」を開発し,信頼性・妥当性を検証し論文化した。平成31年3月29日にNeuropsychopharmacology Reports への論文が受理され、掲載予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予備調査として,宮崎市内の小中学校4校の教員98名に匿名式自由記述式質問紙を用い,教員特有の業務上のストレスを記載する形式で実施した。これにより45 項目からなる「教員の職業性ストレス尺度原案」を作成した。平成29年度中に,宮崎市教育委員会の了承を得て,宮崎市内の公立小中学校の教員2276名の教員に「教員の職業性ストレス尺度原案」45項目を配布し,1721名の有効回答を得て,そのうちデータの欠損等を除く1300名を解析対象とした。因子分析により,23項目の「教員の職業性ストレス尺度」を開発し,信頼性・妥当性を検証し論文化した。平成31年3月29日にNeuropsychopharmacology Reports への論文が受理され、掲載予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今回の調査は1300名という大人数を解析できたので、小学校と中学校の比較、性差による比較、経験年数別比較と視点を変えて、複数の論文作成を検討している。
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Causes of Carryover |
英語論文を作成し、投稿する作業のうち、論文の取り寄せや英文校正に係る費用を確保するため、次年度使用額が生じた。
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Research Products
(1 results)