2017 Fiscal Year Research-status Report
Usefulness of Brief Objective Measures for Psychic Function and Energy ( UBOM) in Treatment of Depression.
Project/Area Number |
17K10335
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
丹羽 真一 福島県立医科大学, 医学部, 名誉教授 (30110703)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | UBOM / うつ病 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は臺式簡易客観的精神指標検査(UBOM-4:Utena’s Brief Objective Measures of 4 Axes、UBOM-4)について、健常者データを収集し、結果の標準化を測るとともに、検査者間で検査結果に一貫性があるかについて検討を行った。 健常者データの標準化については、現在論文を執筆中である。 次に一致度の検討は5名の検査者が20名の健康な協力者に実際にUBOMを施行し、その結果を用いて行った。その結果、級内相関係数から、物差し落としテストの結果であるRCT(ruler catching time)、乱数生成テストの結果である平均乱数生成時間(MRT:mean randomizing time)および乱数度(DOR:degree of randomness)についてはほどほど以上の一致度で測定出来ていることが示唆された。しかし、心拍数変動テストの指標であるPPRD(pulse rate difference)についてはあまり一致しないという結果であった。また、バウムテストについても同一の画形であるかを判定したところ協力者20名のデータでは90%以上であった。くわえて、健常者のみを判読する場合に懸念される判断バイアスを避ける意味で、既存データから統合失調症群のデータを取り出しこれを健常群と合わせて評価したところ統合失調症群での一致度は81%,全体で89%であった。この結果についても論文化の作業を行っている
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度に予定されていた研究内容については、データの収集等を終了し論文を執筆中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、現在までの研究成果を論文化するとともに研究計画に沿ってうつ病患者のデータの収集を行う。
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Causes of Carryover |
購入を予定しいた設備備品および消耗品の購入を抑えられたため。 来年度は協力者への謝礼の支払いなどに充てる予定である。
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