2018 Fiscal Year Research-status Report
Usefulness of Brief Objective Measures for Psychic Function and Energy ( UBOM) in Treatment of Depression.
Project/Area Number |
17K10335
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
丹羽 真一 福島県立医科大学, 医学部, 名誉教授 (30110703)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | うつ病 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は健常者における臺式簡易客観的精神指標検査(UBOM-4)の成績をまとめ、UBOM-4, a New Scale for Psychic Function and Energy: General Population Normative Values and Influencing Parametersのタイトルの論文として発表した(Gotoh, D et al, Open Journal of Psychiatry 8: 390-412, 2018)。 また、検査者間一致度の検討については雑誌「作業療法」に投稿し査読を受けているところである。 UBOMを広汎性発達障害成人、統合失調症成人に対してUBOMを施行し、「広汎性発達障害と統合失調症の機能障害の比較検討-UBOM-4を用いて」の論文として投稿準備中である。抑うつ状態にある患者のUBOMによる型分類する試みも行った。SDS点数によりうつ状態群を53点以上60点未満のD1群21人と60点以上のD2群19人に分けた。PRDは健常群-1.2±4.2、D1群1.0±4.9、D2群0.5±4.3、RCTは健常群17.7±2.9、D1群23.4±5.4、D2群23.1±7.7、DORは健常群-0.9±0.2、D1群1.1±0.2、D2群1.1±0.2、MRTは健常群0.6±0.3、D1群0.9±0.5、D2群0.9±0.8、画型は健常群では普通画79(83%)、異型画16(17%)、D1群は普通画13(62%)、異型画(38%)、D2群は普通画13(68%)、異型画6(32%)であった。RCT、DOR、MRTについてはD1、D2群は健常群より成績が不良であったが、D1、D2群間には有意な差なかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
5の研究結果に示したように、研究目的とした課題について研究を行い、各課題について研究結果を得て論文にまとめ発表したり、論文として投稿したり、学会発表したりできているからである。。
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Strategy for Future Research Activity |
うつ状態のUBOMによる型分類の試みについて、5で述べたSDS得点とUBOM指標による分類の間の乖離について考察を深め論文としてまとめる作業を行う。さらに、抑うつ状態を呈して受診する患者を前向きに追跡し、UBOM指標と治療成績の関連を検討する調査研究を行う。
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Causes of Carryover |
抑うつ状態を呈して受診する患者を前向きに追跡し、UBOM指標と治療成績の関連を検討する調査研究への患者登録が遅れており、十分な数の登録を行なうために次年度使用が必要である。登録患者の検査施行および解析に必要な謝金などに使用する。
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