2020 Fiscal Year Research-status Report
Usefulness of Brief Objective Measures for Psychic Function and Energy ( UBOM) in Treatment of Depression.
Project/Area Number |
17K10335
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
丹羽 真一 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (30110703)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | UBOM―4 / うつ状態 / 統合失調症 / 自閉症スペクトル障害 / 検者間一致度 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度には、1年度からの継続で次のようなテーマで研究を進めた。すなわち、令和1年度から進めてきていた①UBOM-4の検査者間一致度を明らかにする、②自閉症スペクトル障害(ASD)・統合失調症・健常者の3群のUBOM成績比較からASDの精神生理学的特徴を把握する、③SDSにより抑うつ状態と判断される患者を健常者などから判別するために有効なUBOM-4指標(PRD,RCT,DOR,MRT,画型)の検討、④精神科外来新規受診者でうつ状態と診断される患者のうつ状態の程度とUBOM-4成績の変化の追跡である。 ①に関してはYoshida,Gotoh,Hoshino et alによるAn Investigation of the Degree of Consistency among Examiners using UBOM-4 (Utena’s Brief Objective Measures of 4 Axes of Psychic Function and Energy)というタイトルの英文論文に、②に関してはGotoh,Kawasaki,Hoshino et alによるAutism Spectrum Disorder and Schizophrenia as Evaluated by UBOM-4というタイトルの英文論文にまとめることができ投稿作業中である。④に関しては令和1年度に収集できたサンプルに新たに6例を加え合計16例について追跡している。うち4例は約1年間の追跡を終了できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規受診うつ状態患者の集積が遅れている。
令和2年度には、1)UBOM-4の検査者間一致度を求めた、2)自閉症スペクトル障害(ASD)・統合失調症・健常者の3群の比較からASDの精神生理学的特徴を把握できた、3)SDSにより抑うつ状態と判断される患者を判別するために有効なUBOM-4指標の検討ができた、4)新規受診患者のうつ状態とUBOM-4成績の変化の追跡研究を行っている。 検査者間一致度の検討については、5名の検者が20名の被検者を対象にUBOMを測定した結果をまとめて「An Investigation of the Degree of Consistency among Examiners using UBOM-4 (Utena’s Brief Objective Measures of 4 Axes of Psychic Function and Energy)」のタイトルの論文として投稿作業を進めている。 UBOMを広汎性発達障害成人、統合失調症成人に対してUBOMを施行し、両群の類似点、相違点を検討した結果をまとめ、「Autism Spectrum Disorder and Schizophrenia as Evaluated by UBOM-4」のタイトルの論文として投稿作業中である。SDSにより抑うつ状態と判断される患者を健常者などから判別するために有効なUBOM-4指標の検討については、SDS点数によりうつ状態群と判定される40名を対象とした。うつ群と健常群との間にUBOMの各指標に有意な機能差を認め、バウム画型についてもうつ群では普通画が少なく出現パターンに有意差を認めた。うつ病と診断される患者のうつ状態とUBOM-4成績の変化の追跡研究については、現在までに16名の新患うつ状態患者について経過追跡中である。4例については約1年間の追跡を完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
以下の論文発表作業をひきつづきすすめる。すなわち、「An Investigation of the Degree of Consistency among Examiners using UBOM-4 (Utena’s Brief Objective Measures of 4 Axes of Psychic Function and Energy)」の論文、「Autism Spectrum Disorder and Schizophrenia as Evaluated by UBOM-4」の論文である。 また、SDSにより抑うつ状態と判断される患者を健常者などから判別するために有効なUBOM-4指標の検討についての論文化の作業を進める。 新規受診患者でうつ状態と診断される患者のうつ状態とUBOM-4成績の変化の追跡研究については、主なフィールドとして想定した福島医大・会津医療センターでの新患のうちうつ状態と診断される患者で研究に同意頂ける方が思いのほか少なく、患者登録に苦慮してきたので、会津医療センターでの収集を引き続き進める一方で、福島市の南福島ひまわりクリニックでの対象とできる患者収集を行うことができるように、倫理委員会に協力施設を追加する変更を許可していただき、収集を進めているところである。
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Causes of Carryover |
本研究計画では、1)UBOM検査の信頼性検証、2)健常者データ標準化、3)うつ病エピソードと診断される患者につき治療経過に沿って60名から資料を得ることとしており、現に実施している。1)、2)については完遂したが3)については初診申込み患者に研究協力を依頼しているが、承諾いただける患者が少なく、思うように資料が得られていない。なるべく多くの患者から資料を得るようにしたい。
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